今年構築したRyzen 3700Xの検証用ESXiサーバは、仮想マシンの増加に伴い常にメモリの不足が発生していた。ESXiのメモリバルーンの機能があるおかげで使えてはいたが、Windows Serverの操作をしていると動作がカクカクするなどの影響が発生し始めたことから、メモリを32GB (16GB x 2枚) から64GB (16GB x 4枚) に増設することにした。
★Ryzen 7 3700Xで自作PCを構築した記事はこちら↓
購入したメモリ
増設メモリは、現在使用しているKingston DDR4 3200MHz 16GB x 2枚を選定した。正確には、前回買ったメモリの型番は「HX432C16FB3K2/32」だったが、今回は「HX432C16FB4K2/32」とした。
ちなみに、特に大きな差異はないと思い同じ価格だったので何も調べず後継の型番のメモリを選んでしまったが、Kingstonのサイトでスペックを調べると、以下のような差異があった。
項目 | HX432C16FB3K2/32 (前回) | HX432C16FB4K2/32 (追加) |
---|---|---|
Rank | Dual Rank | Single Rank |
Default (JEDEC) | DDR4-2400 CL17-17-17 @1.2V | DDR4-2400 CL17-17-17 @1.2V |
XMP Profile #1 | DDR4-3200 CL16-18-18 @1.35V | DDR4-3200 CL16-20-20 @1.35V |
XMP Profile #2 | DDR4-3000 CL15-17-17 @1.35V | DDR4-3000 CL16-19-19 @1.35V |
BIOSの設定
増設後、問題なく合計64GBでメモリは認識してくれたが、動作周波数は残念ながら3200MHzではなく2400MHzとなってしまった。
そこでBIOSの「Advenced Mode」→「Ai Tweaker」を選択し、「Memory Frequency」の周波数を「2933MHz」に変更したところ、2933MHzで動作するようになった。
ESXiでのメモリ周波数の確認
ESXiを立ち上げ、OS上からもメモリの動作周波数を確認してみる。SSHでESXiにログインし、smbiosDump
コマンドにて確認できる。以下の通り、メモリ4枚が2933MHzで動作していることがOSからも確認することができた。
# smbiosDump | egrep 'Memory Device|Speed'
~(中略)~
Memory Device: #47
Speed: 2933 MHz
Memory Device Mapping: #48
Memory Device: #47
Memory Device: #50
Speed: 2933 MHz
Memory Device Mapping: #51
Memory Device: #50
Memory Device: #53
Speed: 2933 MHz
Memory Device Mapping: #54
Memory Device: #53
Memory Device: #56
Speed: 2933 MHz
Memory Device Mapping: #57
Memory Device: #56
まとめ
以下Zabbixで取得していたメモリバルーンの発生状況となる。増設前はかなりのメモリバルーンが発生していたが、メモリが増設され、メモリバルーンが全く発生しなくなり快適に動作するようになった。
0 件のコメント:
コメントを投稿