2015年6月28日日曜日

Googleカレンダーでスケジュールを共有しスマートフォンで確認する方法

家族とスケジュール共有する際に、口頭で伝えたり壁掛けカレンダーに書いたりして情報共有していたが、伝え忘れも多いし、時代にそぐわない気もしたので、Googleカレンダーでスケジュールを共有することにした。

Googleカレンダーで共有用カレンダーを作成

PCでGoogleカレンダーにアクセスする。「設定」画面→「カレンダー」タブを選択し、「新しいカレンダーの作成」ボタンを押す。

以下の様な「新しいカレンダーの作成」画面となるため、以下のように設定する。

 ・カレンダー名:任意 ※今回は「家族と共有」という名前にした
 ・特定のユーザーと共有:ここに共有したい相手のGmailアドレスを入力
  ※この際に、「権限の設定」は「変更および共有の管理権限」にする
  ※「閲覧権権限」のみ与えることも当然可能


これで共有用のカレンダーが作成された。


引き続きスマートフォンでも閲覧・編集できるよう設定を行う。

スマートフォン(Android)での設定

以下手順は、カレンダー作成アカウント・共有されたアカウントで同様となる。

まずはAndroidの設定画面の「アカウント」を選び、Googleアカウントの同期を実施して情報の最新化を行う。

その後、カレンダーを表示させる設定をするのだが、これは、Androidにて標準でインストールされているカレンダーアプリでしかできないようだ。この標準カレンダーアプリだが、通常は「カレンダー」といった名前でインストールされているはず。ただし、機種によっては名前が異なり、Galaxy S6では「Sプランナー」というアプリ名となっている。

以下は全て「Sプランナー」での設定画面となる。設定操作も微妙に異なるため注意が必要。

標準カレンダーアプリから「その他」→「カレンダーの管理」を選択する。


すると、先ほど作成した「家族と共有」のカレンダーが表示されているのでオンにする。


この設定をすれば、他のアプリ(例えば、ジョルテなど)でもカレンダーの表示設定ができるようになる。

2015年6月16日火曜日

QNAPのNAS「TS-112P」を買ってみた (DDNS・マルティメディア管理機能編)

初期設定とデータ移行は終わったので、QNAPが提供するDDNSに登録して外出中もNASにアクセスできるようにすることと、マルティメディア管理の設定を実施して、Photo Station・Music Station・Video Stationのアプリから、マルティメディア再生をできるようにする。



DDNS

ブラウザでmyQNAPcloudにアクセスし、「サインアップ」を選んでユーザー登録を実施する。

https://www.myqnapcloud.com/

また、NASの管理画面のApp CenterからCloud Linkも追加インストールする。後はmyQNAPcloudで、自身のデバイスを登録すればOK。その際にDDNSへも登録される。登録されたアドレスは以下のようになる。

http://<登録名>.myqnapcloud.com/

DDNS登録後は、無線LANルーターの設定も必要。Buffaloの場合は、管理画面の「ゲーム&アプリ」→「ポート変換」を選択し、以下の様なルールを作成しておく。

ポート変換登録情報
グループInternet側IPアドレス
LAN側IPアドレス
プロトコル
LAN側ポート
操作
QNAPエアステーションのInternet側IPアドレス
192.168.X.X
HTTPS(TCPポート:443)
HTTPS(TCPポート:443)
エアステーションのInternet側IPアドレス
192.168.X.X
HTTP(TCPポート:80)
TCPポート:8080

設定後は、無線LANルーターの外から実際にアクセスしてみて、接続確認できればOK。Androidから繋ぐ場合はアプリがあるのでそれを使うのも良い。

マルティメディア管理

QNAPはマルティメディア管理機能が充実しているので、有効に設定する。

NASの管理画面から「コントロールパネル」→「マルティメディア管理」を選択し、以下設定を行う。

 ・メディアフォルダ
  - 画像・音楽・動画が保存されているフォルダを設定(デフォルトではMultimediaとhomesのみ)

 ・メディアライブラリー
  - メディアスキャン設定は好みだが、スケジュールスキャンに設定。
   ※ライブラリに追加された新しいファイルをリアルタイムスキャンする設定もある
  - 初回は手作業で「今スキャンする」を実施
   ※画像のサムネイル生成は枚数が多いと数日かかるので気長に待つこと

これでWebベースのアプリやAndroidアプリから、画像・音楽・動画のファイルを閲覧することができるようになる。なお、Video Stationのアプリだけはデフォルトインストールされていないので、App Centerから追加する必要がある。

スケジュールされたタスク

QNAPのNASは各種処理をスケジュールして実行できる。タスクスケジューラのようなものがあれば良いのだが、残念ながらその機能は無い。

参考までに私のNASでスケジュールされたタスクを記載しておく。バックアップやメディアスキャンは初回に時間を要するが、初回以降は差分の確認処理なので比較的短時間で終了する。

 ・NAS→USB HDDバックアップ:毎日1:00開始
 ・メディアスキャン:毎日2:00開始 ※日次しか選択できない
 ・HDDのSMART簡易テスト:毎週月曜日5:00開始


2015年6月14日日曜日

QNAPのNAS「TS-112P」を買ってみた (初期設定編)

以前BuffaloのNASを使っていたが1年で壊れたので、QNAPのNASを買ってみた。購入したモデルは以下の通り。

 ・QNAP TS-112P
 ・Seagate HDD 2TB 7200rpm

初期設定の備忘録としてまとめておく。


※図は現在のNAS周りの状況。空気清浄機の裏側の隙間に配置した。NASの隣がBuffaloのUSBハードディスク、上がBuffaloの無線LANルーター。無線LANルーターの速度がボトルネックになりつつあるので、買い替えも検討中

初期故障

Amazonで購入したのだが、起動してから5分おきにビープ音が鳴りStatusランプが赤点灯。どうも様子がおかしい。以下サイトで調べてみると、ファンの故障のようだ。

http://docs.qnap.com/nas/4.0/jp/index.html?checking_system_status.htm

実際ファンを見てみると回転していなかった。箱に記載のあったテックウインドのサポートに連絡してみると、ファンまたはオンボードの故障の可能性があるとのこと。Amazonで交換して欲しいとのことだった。

本題とは外れるが、Amazonでの交換手順は以下の通り。
  1. メーカーに連絡し故障判断をしてもらう(今回の場合はテックウインド。その際に、故障の診断内容と担当者名を控えておくと良いらしい)
  2. Amazonの注文履歴から「商品の返品・交換」をクリック
  3. 返品理由欄に控えておいた故障の診断内容と担当者名を記載(私はここでそれを書くのを忘れてしまったので、返品のダンボールの中に手書きで記入した)
  4. 交換処理をすると、とりあえず新しいNASの購入処理になる。この時点ではNASを2台購入した代金で処理される
  5. 返品するNASはAmazonが自動生成する宛先、ラベルとバーコードをダンボール内に入れて返送する(Amazonで案内される郵便局に電話すれば集荷に来てくれる)。この際、故障であれば着払いで処理する
  6. 返品商品がAmazonに届くと、金額が払い戻される
というわけで、Amazonに交換依頼を出して、次に届いたNASは正常に起動したので、ようやくセットアップを開始できることになった。

DHCP問題

起動は正常にされるのだが、今度はネットワークに接続されず管理画面へのアクセスができない。PCとクロスケーブルで直結するとリンクアップして、169.254.100.100というIPアドレスで割り当てられているようだ。

管理画面にアクセスできたので、IPをStaticに変更してみたりしたが、Buffaloのルーターのポートに指すとやはりネットワークに接続できない。

散々悩んだ挙句、ルーター再起動できちんとDHCPでIPを取れるようになった。結局原因はBuffaloのルーターで、ググるとBuffaloのルーターではよくあることのようだ。

NASのネットワーク設定はDHCPに戻し、Buffaloのルーター側でMACアドレスとDHCPでリースするIPアドレスを紐付けて固定するよう設定した。

初期設定

設定した項目は以下の通り。

◆ファームウェア更新
 ・とりあえず手動で最新版の4.1.4へ

◆一般設定
 ・時刻をGMT+9:00に変更
 ・タイムサーバーをntp.jst.mfeed.ad.jpに変更
 ・ログイン画面をデフォルトのオシャレなやつから地味なやつに変更

◆ストレージマネージャー
 ・ハードディスクSMARTの簡易テントを毎週月曜5:00に設定

◆ハードウェア
 ・アラームブザーについて、システム操作・システムイベント共に無効に設定
  →ただし、無効にしても起動時に1回どうしてもブザーが1回鳴る

◆通知
 ・SMTPサーバでGmailアドレスを指定し、「テストEメールの送信」を実施
  →この際に、Gmail側で「安全性の低いアプリのアクセス」を「オンにする」必要あり
 ・アラート通知も同様にEメールにチェックしてGmailアドレスを指定

◆外部ストレージ
 ・USBハードディスクを背面に接続すると勝手に認識する
  →性能面からUSB3.0のHDDを接続した方が良い
  →EXT4、EXT3、FAT32、NTFS、HFS+でフォーマット可能。
   PCで直接接続できるようにNTFSでフォーマットした

◆システムログ
 ・Syslogクライアント管理で、自分自身のIPアドレス宛てにSyslog転送を設定
  →後ほどNASのSyslogサーバを機能させる

◆ユーザー
 ・デフォルトのadminだけでも良いが、一応管理アカウントとして新しく作成

◆Win/Mac/NFS
 ・Microsoftネットワークで、以下設定を実施
  - サーバの名前:任意で適当に設定
  - ワークグループ:WORKGROUP
  - スタンドアロンサーバ
 ・Appleネットワーク・NFSサービスは使う予定が無いので無効のままにする

◆FTPサービス
 ・デフォルトで有効だが、使わないので無効に

◆Telnet / SSH
 ・Telnetは使わないので無効に

◆ネットワークごみ箱
 ・ファイル削除を実施する度に各フォルダに@Recycleというゴミ箱フォルダができる機能。
  うざいので無効に
  →外部ストレージのバックアップからも復元できるので無効でOKとした

◆ストレージマネージャー
 ・External Backupの外部ドライブで、日次でバックアップを取得する設定を実施
  →初回はそこそこ時間が掛かるが、2回目以降は差分バックアップになる
  →「余分なファイルの削除」のオプションをチェックしないことで、削除は反映されなくなる

◆VPNサーバ
 ・デフォルト有効だが、使わないので無効に

◆Syslogサーバ
 ・デフォルトで無効なので有効にする。ルーターとNAS自身のログを保存するように設定

データ移行

データ移行はUSBハードディスクからNASに対して行う。直接NASにUSBハードディスク挿せば認識してデータコピーができそうだが、タイムスタンプがどうなるかわからなかったので、一度PCを経由して、

   [USBハードディスク] --USB2.0 480Mbps-> [PC] --有線LAN 1Gbps-> [NAS]

といった経路でrobocopy使ってデータをコピーする。ボトルネックはUSB2.0の部分で、480Mbps = 60MB/sが理論値の最大転送量となる。実測値では30MB/s程度が限界だった。540GBのデータ移行で7時間程掛かった。

また、ファイルをどこに保存するか悩んだが、デフォルトで存在する「public」フォルダに全て保存することにした。

その他の設定

他にも以下のような設定を実施したが、記述量が多くなるので別途分けて記載する。

 ・QNAPのDDNSへ登録して、外出中もNASにアクセスできるように
 ・マルティメディア管理に関する設定

参考URL

QNAP Turbo NAS ソフトウェア取扱説明書 (バージョン: 4.0)
http://docs.qnap.com/nas/4.0/jp/index.html

2015年6月7日日曜日

robocopyを使ったハードディスクのバックアップスクリプト

以前Buffalo製のNASを使っており、そんなに安くもない値段がしたNASだったが、1年ちょっとで起動しなくなった。そのNASはUSBを繋げばバックアップを取得できる仕様だったのでデータロストはしなかったが、BuffaloのNASは二度と使わないと心に決めた瞬間だった(といいながら、現状はBuffalo製のUSBハードディスクにデータを保存している)。

データロストを恐れて、さらにもう1つUSBハードディスクを買って、気が向いたら手動でUSBハードディスク間のコピーを実施する運用にしているが、その際に、手作業でコピーするのは面倒なので、Windows標準で使えるrobocopyコマンドを使ってスクリプトを作っておくことにした。

スクリプト内容

先にスクリプトの中身を見せてしまうと、以下のようになる。極めてシンプルだが、差分コピーでコピー元(SRC)とコピー先(DST)をミラーリングできるスグレモノ。タイムスタンプもディレクトリ含めてきちんと一致してコピーされる。

-------------------ここから
@echo off
set SRC=d:\
set DST=z:\

echo %SRC%→%DST%のミラーリングを開始します。
pause

set TODAY=%DATE:/=%
robocopy %SRC% %DST% /MIR /DCOPY:T /R:1 /W:5 /XD "System Volume Information" "$RECYCLE.BIN" > d:\copy_%TODAY%.log

echo %SRC%→%DST%のミラーリングが終了しました。
pause

exit 0
-------------------ここまで

スクリプトのログ

これを実行すると、以下のようなログが出力される(以下ログは表示用に少し整形済み)。2回目以降は差分コピーなので、変更が少なければかなり短い時間でコピーは終わる。

ログの最後には、結果のサマリが表示され、ファイル数・スキップ数(同一ファイルが存在)・失敗数(何らかの理由でコピー失敗)などが確認できる。

-------------------ここから

------------------------------------------------------------
   ROBOCOPY     ::     Windows の堅牢性の高いファイル コピー                            
------------------------------------------------------------

  開始: Sun Jun 07 17:31:36 2015

   コピー元 : d:\
     コピー先 : z:\

    ファイル: *.*
 
 除外ディレクトリ: System Volume Information
   $RECYCLE.BIN
 
  オプション: *.* /S /E /COPY:DAT /DCOPY:T /PURGE /MIR /R:1 /W:5

------------------------------------------------------------

                   3 d:\
    新しいファイル   338   copy - コピー.bat  0%  100%
    より新しい         299   copy.bat              0%  100%
    より新しい            0   copy_20150607.log 0%  100%

               … (中略) …

                   2 d:\temp\

------------------------------------------------------------

                  合計     コピー済み      スキップ       不一致        失敗    Extras
   ディレクトリ:      3198         0      3198         0         0         0
     ファイル:     83816         3     83813         0         0         0
      バイト: 532.962 g       637 532.962 g         0         0         0
       時刻:   0:00:03   0:00:01                       0:00:00   0:00:02


       速度:                 619 バイト/秒
       速度:               0.035 MB/分

       終了: Sun Jun 07 17:31:39 2015

-------------------ここまで

robocopyの説明

robocopyコマンドはオプションが多数存在するが、今回使用しているコマンドのオプションについて簡単に説明する。

◆コマンド
robocopy %SRC% %DST% /MIR /DCOPY:T /R:1 /W:5 /XD "System Volume Information" "$RECYCLE.BIN" > d:\copy_%TODAY%.log

◆使用オプション
/MIR : MIRRORの意味。全てのファイルのコピーと削除を行いディスクの内容を同一にする
/DCOPY:T : ディレクトリのタイムスタンプのコピー
/R:1 : Retry回数。省略すると100万回繰り返すので必ず指定することを推奨
/W:5 : リトライ時にWaitする時間。省略すると30秒
/XD : eXclude Directoryの略と思われる。コピー除外フォルダを指定する。

参考URL

Robocopy
https://technet.microsoft.com/ja-jp/library/cc733145%28v=ws.10%29.aspx

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