Linuxでは通常NFSなどでネットワークファイル共有を実現するが、WindowsではCIFSが標準的に使われている。
しかし、場合によってはLinux環境からWindowsのCIFS共有フォルダにアクセスしてファイル読み書きしたい場合がある。
LinuxではCIFSであっても簡単にマウントすることができる。本記事では、Linux環境からWindowsのCIFS共有フォルダをマウントする手順を記載する。
環境
- RHEL : 8.3
- マウント先 :
/mnt
- CIFS接続先: 192.168.11.13
- CIFS共有名 :
/mount_test
CIFS共有フォルダのマウント手順
1. cifs-utils
パッケージの導入
LinuxでCIFSマウントを行う場合、cifs-utils
パッケージの導入が必要となるのでdnf
などを用いてインストールする。
# dnf install cifs-utils -y
2. CIFS共有フォルダをマウント
CIF共有フォルダのマウントコマンドは以下の通り。
mount -t cifs -o username=[ユーザ名],password=[パスワード] //[CIFS接続先]/[CIFS共有名] [マウントポイント]
今回の環境の場合の実行例を以下に記載する。
# mount -t cifs -o username=user,password=******** //192.168.11.13/mount_test /mnt
マウント結果はmount
やdf
コマンドで確認できる。
# mount
~(省略)~
//192.168.11.13/mount_test on /mnt type cifs (rw,relatime,vers=3.1.1,cache=strict,username=tetsu,uid=0,noforceuid,gid=0,noforcegid,addr=192.168.11.13,file_mode=0755,dir_mode=0755,soft,nounix,serverino,mapposix,rsize=4194304,wsize=4194304,bsize=1048576,echo_interval=60,actimeo=1)
# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
~(省略)~
//192.168.11.13/mount_test 2.0T 1.4T 628G 69% /mnt
なお、cifs-utils
パッケージをインストールせずにマウントを試みた場合、以下のようなエラーが表示されマウントに失敗する。
# mount -t cifs -o username=user //192.168.11.13/mount_test /mnt
mount: /mnt: //192.168.11.13/mount_test を読み込み専用でマウントできません.
3. CIFS共有フォルダをアンマウント
CIFS共有フォルダをアンマウントする場合は、通常通りumount
コマンドを用いる。
# umount /mnt/
参考
更新履歴
- 2017/10/20 新規作成
- 2022/1/22 全面的に書き直し
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