2020年1月29日水曜日

Windows ServerにOneDriveをインストールしてみた

Windows 10に標準で搭載されるOneDriveというクラウド上のオンラインストレージサービスがあるが、これをWindows 10以外の環境でも使えないのだろうかと思いついたことが事の発端となる。

具体的にはWindows ServerでOneDriveは使えないかものかと考え調べたところ、特に問題なく使えそうだったので、実際にインストールして確認してみた。
※今回はWindows Server 2019に対してインストールしてみた。

ダウンロード

以下URLを開き「ここをクリックしてダウンロードします。」をクリックすることでインストーラをダウンロードできる。



インストーラはOneDriveSetup.exeという名前でダウロードされる。

なお、インストーラはオンラインインストーラとなるため、インストール作業はインターネット接続可能な状態で実施する必要がある。そもそもOneDrive自体がインターネット接続できないと使用できないので問題はないとは思うが、注意すること。

インストール

  1. ダウンロードしたインストーラを実行すれば、それだけでインストールが実施される。




    インストールされるとコントロールパネルの「プログラムと機能」でもOneDriveが表示されることを確認できる。

  2. インストール後、右下のタスクトレイにOneDriveのアイコンが表示されるようになるのでクリックする。

  3. まだサインインしていないので「OneDriveが接続されていません」と表示される。サインインボタンをクリックする。


  4. OneDriveを使用するMicrosoftアカウントのメールアドレスを入力する。


  5. パスワードを入力する。


  6. OneDriveフォルダーはデフォルトのままにする。


  7. 「OneDriveのプレミアム機能」は使わないので「後で」をクリックする。


  8. 「OneDriveへようこそ」の画面では、ひたすら「>」を選択して表示させる。


  9. 最後に「準備が整いました。」と表示されるので、これでインストールが完了となる。


  10. 実際にOneDriveのフォルダを確認すると、OneDriveに保存されているファイルやフォルダを問題なく閲覧できた。


以上でインストール作業は完了となる。

2020年1月6日月曜日

EdgeRouter X (ER-X)の基本設定とブロードバンドルーターとして設定する方法

Ubiquiti Networks EdgeRouter X (ER-X)と呼ばれる1万円程度で購入できるルーターがあり、Amazonで購入できることを知った。



ER-Xの特徴としては以下の通りとなる。
  • VyattaベースのEdgeOSが動作しており、VyattaやVyOSと同じコマンド体系でCLIを用いた設定投入が可能
  • VyOSと異なり、管理GUIによる設定が可能
  • ルーターとして必要なことは一通りできる。例えば、PPPoEによる接続、Firewall、NAT、ポートフォワーディングなど
  • Power over Ethernet (PoE)に対応
  • 購入日から2年間のセンドバック保証あり
いわゆる一般的なブロードバンドルーターとの一番の違いは、コマンドを用いたCLIによる設定が可能であることだ。

ただし、設定するためには一定以上のネットワークとVyattaの知識が必要とされる。ネットワークの理解を深めることを目的として、ブロードバンドルーターの置き換えにチャレンジするのもよいだろう。

今回、実際にER-Xを購入して、初期設定からPPPoEによるインターネット接続まで実施した。その設定手順を記載していく。

初期状態のconfig

初期状態のconfigは以下の通り。
ubnt@ubnt:~$ show configuration
interfaces {
    ethernet eth0 {
        address 192.168.1.1/24
        duplex auto
        speed auto
    }
    ethernet eth1 {
        address dhcp
        duplex auto
        speed auto
    }
    ethernet eth2 {
        duplex auto
        speed auto
    }
    ethernet eth3 {
        duplex auto
        speed auto
    }
    ethernet eth4 {
        duplex auto
        poe {
            output off
        }
        speed auto
    }
    loopback lo {
    }
    switch switch0 {
        mtu 1500
    }
}
service {
    gui {
        http-port 80
        https-port 443
        older-ciphers enable
    }
    ssh {
        port 22
        protocol-version v2
    }
}
system {
    host-name ubnt
    login {
        user ubnt {
            authentication {
                encrypted-password ****************
            }
            level admin
        }
    }
    ntp {
        server 0.ubnt.pool.ntp.org {
        }
        server 1.ubnt.pool.ntp.org {
        }
        server 2.ubnt.pool.ntp.org {
        }
        server 3.ubnt.pool.ntp.org {
        }
    }
    syslog {
        global {
            facility all {
                level notice
            }
            facility protocols {
                level debug
            }
        }
    }
    time-zone UTC
}
ここで確認しておくことは、以下となる。
  • 初期IPアドレスは192.168.1.1/24
  • eth0は上記固定IPアドレスが設定されている
  • eth1はDHCPによるIPアドレス設定がされる
  • 初期のユーザ名/パスワードはubnt/ubnt
とりあえずセットアップを始める際は、操作PCのIPアドレスを192.168.1.100などに設定し、eth0に有線接続して設定を進めるのがよいだろう。

初期設定

設定作業は一部を除き、原則CLIによる操作を行う。コマンドの記載において、$は操作モード、#は設定モードを表すものとする。設定モードへはconfigureコマンドで遷移するが、コマンドとしては省略して記載する。

ユーザ作成・削除

デフォルトユーザのubntとは別のユーザを作成したのち、ubntユーザを削除する。まずは、ユーザ名「admin」にて新規ユーザを作成する。
# set system login user admin authentication plaintext-password <パスワード>
# set system login user admin level admin
# commit
# save
adminユーザでログインしなおしたのち、ubntユーザを削除する。
# delete system login user ubnt
# commit
# save

タイムゾーン設定

初期設定のタイムゾーンは「UTC」となっているため、日本時間に変更する。
# set system time-zone Asia/Tokyo
# commit
# save

NTP設定

初期設定時は時刻が大幅にずれている可能性が高いため、手動で時刻を合わせておく。
$ set date
Possible completions:
  <MMDDhhmm>    Set system date and time
  <MMDDhhmmYY>
  <MMDDhhmmCCYY>
  <MMDDhhmmCCYY.ss>
  ntp           Set system date and time from Network Time Protocol (NTP) server
$ set date 010315172020
Fri Jan  3 15:17:00 JST 2020
初期configに投入されている不要なNTPサーバを削除し、必要なNTPサーバを設定する。今回はNICTのNTPサーバを設定した。
# delete system ntp server 0.ubnt.pool.ntp.org
# delete system ntp server 1.ubnt.pool.ntp.org
# delete system ntp server 2.ubnt.pool.ntp.org
# delete system ntp server 3.ubnt.pool.ntp.org
# set system ntp server ntp.nict.jp
# commit
# save

ホスト名変更

ホスト名を変えておく。
# set system host-name <ホスト名>
# commit
# save

インタフェース設定

インターフェースのIPアドレスは以下に設定する。
  • eth0 : PPPoE用途(設定方法は後述する)
  • eth1, eth2, eth3 : IPアドレスを192.168.33.254とし、switch0に所属させる
  • eth4 : 管理用ポートとしてIPアドレスを192.168.22.254とする

eth1, eth2, eth3をswitch0に所属させる

インタフェースにIPアドレスが設定されていると所属させることができない。eth1にはDHCPが設定されているため、まずはそれを削除する。
# delete interfaces ethernet eth1 address
# commit
switch0の設定を行う。
# set interfaces switch switch0 switch-port interface eth1
# set interfaces switch switch0 switch-port interface eth2
# set interfaces switch switch0 switch-port interface eth3
# set interfaces switch switch0 address 192.168.33.254/24
# commit
# save
設定確認をしてみる。以下のようになっていればOK。この後eth0とeth4のIPアドレスを変更することから、作業用PCのIPを変更しeth0からeth1に繋ぎ変えておくこと。
# show interfaces switch
 switch switch0 {
     address 192.168.33.254/24
     mtu 1500
     switch-port {
         interface eth1 {
         }
         interface eth2 {
         }
         interface eth3 {
         }
     }
 }

eth4の設定にIPアドレスを設定

eth4はシンプルにIPアドレスを設定するだけでよい。
# set interfaces ethernet eth4 address 192.168.22.254/24
# commit
# save

eth0にPPPoEを設定

インターネットに接続するため、PPPoEの設定を行う。ユーザ名やパスワードはプロバイダから提供されているものを設定する。MTUはフレッツ光系統であれば、1454に設定するようだが、ググれば情報が見つかるので、自身の環境に合わせて適切に設定すること。
# delete interfaces ethernet eth0 address
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 default-route auto
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 mtu 1454
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 name-server auto
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 user-id <ユーザ名>
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 password <パスワード>
# commit
# save
接続確認は以下コマンドで行う。以下のように表示されIPアドレスが取得されているようであれば接続成功となる。
$ show interfaces pppoe
pppoe0: <POINTOPOINT,MULTICAST,NOARP,UP,LOWER_UP> mtu 1454 qdisc pfifo_fast state UNKNOWN group default qlen 100
    link/ppp
    inet 101.102.103.104 peer 11.12.13.14/32 scope global pppoe0
       valid_lft forever preferred_lft forever
    RX: bytes  packets  errors  dropped overrun mcast
    2046       38       0       0       0       0
    TX: bytes  packets  errors  dropped carrier collsns
    2133       40       0       0       0       0

    RX:  bytes    packets     errors    dropped    overrun      mcast
          2046         38          0          0          0          0
    TX:  bytes    packets     errors    dropped    carrier collisions
          2133         40          0          0          0          0
以下のようにpppoe0: Coming upと表示される場合は、まだ接続できていないのでしばらく待つこと。いつまで待っても接続されない場合は、モデムとER-Xの再起動を行ってみること。
$ show interfaces pppoe
pppoe0: Coming up

MSS Clampingの設定

一般的なブロードバンドルーターでは、自動で設定されるため気にすることはないが、ER-Xの場合はMSS Clampingという設定をしなければ、一部サイトが閲覧できなかったり、応答が遅くなるといった事象が発生する。

本設定はGUIで実施した。管理GUIにログインし、「Wizards」→「TCP MSS clamping」にて設定することができる。MSSの設定値は、MTUから-40した値にすればよいらしい。今回の場合は1454 - 40 = 1414で設定する。


NAT (IPマスカレード)

インターネット接続をできるように、PPPoEのインターフェースに対して、IPマスカレードの設定を行う。送信元アドレスは、192.168.0.0/16を設定しているが、自身の環境に合わせて適切に設定すること。
# set service nat rule 5100 type masquerade
# set service nat rule 5100 outbound-interface pppoe0
# set service nat rule 5100 source address 192.168.0.0/16
# commit
# save

ポートフォワーディング設定

インターネットからアクセスさせたいサーバなどがある場合は、ポートフォワーディング設定を行う。

本設定はGUIで実施した。管理GUIにログインし、「Firewall/NAT」→「PortForwarding」にて設定することができる。


Firewall設定

インターネット→内部向け

デフォルト破棄(drop)で設定し、TCPの確立済み戻り通信を許可する。一部サイト接続時にUDP接続が必要だったのでUDP通信も許可しておく。
set firewall name OUTSIDE-IN default-action drop
# set firewall name OUTSIDE-IN rule 10 action accept
# set firewall name OUTSIDE-IN rule 10 state established enable
# set firewall name OUTSIDE-IN rule 10 state related enable
# set firewall name OUTSIDE-IN rule 20 action accept
# set firewall name OUTSIDE-IN rule 20 protocol udp
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 firewall in name OUTSIDE-IN
# commit
# save

インターネット→PPPoEインタフェース向け

上記設定のみでは、インターネットから管理GUIやSSHなどにアクセスできてしまう。そのため、PPPoEのインタフェース自身への通信に対してもFirewall設定を行う。

デフォルト破棄(drop)で設定し、TCPの確立済み戻り通信とポートフォワーディングしたポートを許可する設定を行う。
set firewall name OUTSIDE-LOCAL default-action drop
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 10 action accept
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 10 state established enable
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 10 state related enable
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 20 action accept
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 20 description HTTPS
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 20 destination port 443
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 20 protocol tcp
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 30 action accept
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 30 description VPN
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 30 destination port 1194
# set firewall name OUTSIDE-LOCAL rule 30 protocol udp
# set interfaces ethernet eth0 pppoe 0 firewall local name OUTSIDE-LOCAL
# commit
# save

内部→インターネット向け

内部からの通信は特に制限する必要がないため設定しない。

まとめ

以上でER-Xの初期設定と、インターネット接続を行えるようにするまでの設定が完了となる。

ブロードバンドルーターでは特に気にしなかったMSS Clampingの設定や、UDP通信許可が必要なことなどでハマったが、最終的には使えるように設定できた。

2019年12月25日水曜日

商用OSのEOSを調べてみた!2019年末版

昨年以下記事でまとめた主要な商用OSのEOSについて、今年も調べてアップデートしてみた。

・商用OSのEOSを調べてみた!2018年末版
https://tech-mmmm.blogspot.com/2018/12/oseos2018.html

2020年にサポート期限を迎える製品については、赤字で強調表示した。

なお、本記事で「EOS」と表現する場合は、製品として完全にすべてのサポートが終了する期限を指すことにする。例えば、通常サポートが終了しても延長サポートが存在するような場合は、EOSとは表現しない。

Windows (PC用)

とうとうWindows 7が2020年1月でEOSとなる。2009年9月にリリースされてから10年経過しているが、極端に古いと感じないのは、今でも使用され続けている環境が多いことが理由だろう。

・製品のライフサイクルの検索
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/search

・ご存知ですか?OS にはサポート期限があります!
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article/windows10-portal/eos.aspx

・Windows 7 SP 1
延長サポート:2020/01/14 (SP1必須)

・Windows 8.1
延長サポート:2023/01/10

・Windows 10
Windows 10は、今までのWindows OSとサポートポリシーが異なり、モダンライフサイクルポリシーが適用される。なお、今までの単純なメインストリームサポートと延長サポートの構成を「固定ライフサイクルポリシー」と呼ぶ。

Windows ライフサイクルのファクト シート
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/13853/windows-lifecycle-fact-sheet

モダンライフサイクルポリシーについて簡単に説明すると、Windows 10では3月と9月の年2回、機能更新プログラムのリリースが予定されており、この機能更新プログラムのリリースから18ヶ月(EnterpriseとEducationのみ9月更新は30ヶ月)が、その機能更新プログラムを適用したWindows 10のサポート期間となる。

機能更新プログラムはYYMMの形式で表現され、2019年12月現在の最新バージョンは1909となる。

以下に現時点におけるサポート中のバージョンを以下に記載する。

・Windows 10, version 1809 サポート終了:2020/05/12
・Windows 10, version 1903 サポート終了:2020/12/08
・Windows 10, version 1909 サポート終了:2021/05/11

Windows Server

Windows Serverは現時点で、Windows Server 2008 R2、2012、2012 R2、2016、2019の5つのバージョンがサポート中の状況となっている。ただし、Windows Server 2008 R2はWindows 7同様、2020年1月でEOSとなる。

なお、Windows Server 2008 R2は、「プレミアムアシュアランス」と呼ばれる特別サポートにより、6年の追加サポートが可能といった情報もあったが、それは無くなったようだ。代わりに、Azure環境や有償サポートで延長ができるような記載は以下サイトにあった。

・Windows Server 2008 および Windows Server 2008 R2 のサポート終了
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/4456235/end-of-support-for-windows-server-2008-and-windows-server-2008-r2

・製品のライフサイクルの検索
https://support.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/search

・Windows Server 2008 R2 SP1
延長サポート:2020/01/14 (SP1必須)

・Windows Server 2012 / Windows Server 2012 R2
延長サポート:2023/10/10

・Windows Server 2016
メインストリームサポート:2022/01/11
延長サポート:2027/01/11

・Windows Server 2019
メインストリームサポート:2024/01/09
延長サポート:2029/01/09

vSphere

今年は新しいvSphereのバージョンはリリースされることなく過ぎてしまった。2020年はvSphere 5.5がEOSとなる。

・VMware Lifecycle Product Matrix
https://www.vmware.com/content/dam/digitalmarketing/vmware/en/pdf/support/product-lifecycle-matrix.pdf

・ESXi 5.5 / vCenter Server 5.5
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2020/09/19

・ESXi 6.0 / vCenter Server 6.0
END OF GENERAL SUPPORT:2020/03/12
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2022/03/12

・ESXi 6.5 / vCenter Server 6.5
END OF GENERAL SUPPORT:2021/11/15
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2023/11/15

・ESXi 6.7 / vCenter Server 6.7
END OF GENERAL SUPPORT:2021/11/15
END OF TECHNICAL GUIDANCE:2023/11/15


Red Hat Enterprise Linux

RHEL 8がとうとうリリースされた年であった。2020年はRHEL 5が完全にEOSとなる。RHEL 6も延長サポートフェーズに移る。

・Red Hat Enterprise Linux Life Cycle
https://access.redhat.com/support/policy/updates/errata

・Red Hat Enterprise Linux 5
End of Extended Life-cycle Support:2020/11/30

・Red Hat Enterprise Linux 6
End of Maintenance Support:2020/11/30
End of Extended Life-cycle Support:2024/06/30

・Red Hat Enterprise Linux 7
End of Maintenance Support:2024/06/30
End of Extended Life-cycle Support:未発表

・Red Hat Enterprise Linux 8
End of Maintenance Support:2029/5月
End of Extended Life-cycle Support:未発表

AIX

AIXはTL (Technology Level)毎にサポート期限が異なる。本記事では各メジャーバージョンの最新TLのEOSを記載する。なお、昨年よりAIX 7.1 TL5のサポート期限が1年延長したようだ。

・AIX support lifecycle information
https://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=isg3T1012517

・AIX 7.1 TL5
End of Service Pack Support :2023/04/30 (予想)

・AIX 7.2 TL4
End of Service Pack Support :2022/11/30 (予想)

HP-UX

HP-UXはあまり頻繁なバージョンアップはなく、2007年4月に発表されたHP-UX 11i v3が未だに最新という状況となっている。HP-UX 11i v2のサポート期限が1年延長したようだ。

・長期間利用のための開発方針とサポートポリシー
https://h50146.www5.hpe.com/products/software/oe/hpux/topics/support/

・HP-UX 11i v2
延長サポート終了:2021/12月

・HP-UX 11i v3
標準サポート終了:未発表

参考

・End Of Support (EOS) の調べ方
https://tech-mmmm.blogspot.jp/2015/04/end-of-support-eos.html

2019年12月18日水曜日

BitLocker暗号化手順

Windows OSにて標準で利用できるドライブ暗号化ツールとして「BitLocker」がある。名前は知っていたのだが、インストールして使ったことがなかったので使ってみた。

環境

今回は、仮想環境のWindows Server 2016を使って、TPM(Trusted Platform Module)を利用できない環境でのBitLocker暗号化手順を確認した。

本当はTPMを使った暗号化を試したかったのだが、TPMはハードウェアとして実装されている機能であり、壊してもよいPCもOSもなかったので、今回は仮想環境で試すことにした。
※ちなみに、vCenter Serverがあれば、仮想環境でも仮想TPMが利用できるようだ。

手順

  1. 「サーバーマネージャー」→「役割と機能の追加」→「機能の選択」にて、「BitLocker ドライブ暗号化」を選択する。


    同時に、必要な機能管理ツールも選択されるので、併せてインストールする。

  1. インストール後、再起動が必要なので再起動する。

  2. 再起動後、Cドライブを右クリックすると「BitLockerを有効にする」が選択できるようになる。


ただし、TPMが使えない場合は「このデバイスではトラステッドプラットフォームモジュールを使用できません」というエラーが表示され有効化できない。


  1. 上記エラーを回避するため、gpedit.mscを実行し「ローカルグループポリシーエディター」を開き、以下を選択する。
    ※【注】この手順はTPMが利用できる環境では実施しなくてよい。

「コンピューターの構成」
 →「管理用テンプレート」
  →「Windowsコンポーネント」
   →「BitLocker ドライブ暗号化」
    →「オペレーティングシステムのドライブ」
     →「スタートアップ時に追加の認証を要求する」


  1. 「スタートアップ時に追加の認証を要求する」の項目を選択し、未構成から有効にする。「互換性のあるTPMが装備されていないBitLockerを許可する」に必ずチェックを入れること。それ以外はデフォルトで問題ない。
    ※【注】この手順はTPMが利用できる環境では実施しなくてよい。


  2. 再度、Cドライブを右クリック→「BitLockerを有効にする」を選択すると、暗号化処理を進めることができる。初めにロック解除方法をパスワードにするか、USBキーにするかを選択できる。今回はパスワードで設定する。



  3. 「回復キーのバックアップ方法を指定してください」では、以下のいずれかを選択する。今回は「ファイルに保存する」を選択した。
  • USBフラッシュドライブに保存する
  • ファイルに保存する
  • 回復キーを印刷する


なお、回復キーをファイルに保存する場合は、暗号化対象のドライブへの保存はエラーとなり実施できない(以下の通り「この場所は使用できません」のエラーとなる)。別ドライブやNASなどのネットワークドライブに保存すること。


  1. 「使用する暗号化モードを選ぶ」では、デフォルトの「新しい暗号化モード」とする。Windows 10以降で利用可能なモードとなるが、今時Windows 10以前のOSを使うこともそうそうないため、特別な理由がない限り「新しい暗号化モード」で問題ないだろう。


  2. 「このドライブを暗号化する準備ができましたか?」では、「BitLockeシステムチェックを実行する」にチェック入れたままとする。


    これをチェックすると暗号化前に再起動を実施し、起動時のパスワードで問題なくログインできるか確認することができる。


  3. 再起動後、バックグラウンドで暗号化処理が開始される。


    最初はすごく処理に時間がかかるが、途中で突然早くなったりするので、あまり進捗は気にせず待つほうが良い。ちなみに、10GB程度のファイル暗号化で、5分以内に完了した。


  4. 暗号化処理が終わると、「ディスクの管理」からも「BitLockerで暗号化済み」と表示されるようになる。



別OSにBitLocker暗号化済みディスクをマウントした場合

暗号化ディスクが別のOSで見た場合、どのように見えるか確認してみた。先ほど暗号化処理を行った仮想マシンをシャットダウンし、Windows Server 2019 (BitLocker未インストール)の別OSにディスクをマウントしてみた。すると、以下の通り鍵付きマークで表示され、ダブルクリックしても反応はなく内容の確認はできなかった。



マウント先のOSにもBitLockerをインストールすると、ダブルクリックして開こうとするとパスワードを求められるようになるので、設定したパスワードを入力することで内容を確認することができる。



2019年11月13日水曜日

グループポリシーを使ってドメインに所属するコンピュータにGoogle Chromeをインストールする2つの方法

以前はブラウザといえば、Internet Explorerが主流となっていたが、近年ではGoogle ChromeやFirefoxがメジャーとなってきており、新しいPCを導入した際にまずやることとして、ブラウザをダウンロードしてインストールする作業が発生することも多い。このインストール作業も1台であれば苦にならないが、何十台とPCが増えた場合は一苦労となる。

ドメインに所属するコンピュータであれば、グループポリシーで自動インストールさせることが可能となる。今回、Google Chromeを自動でインストール (配布)する方法を検証してみた。1つはmsi形式のインストーラを利用する場合の方法、もう1つはexe形式のインストーラを利用する場合の方法となる。

Google Chromeのオフラインインストーラをダウンロードする

Google Chromeは通常ではインターネット接続を前提としたオンラインインストーラが提供されているが、以下方法でオフラインインストーラ (スタンドアロン版)のダウンロードが可能となる。

msi版

  1. Google Chrome Enterpriseのダウンロードサイトに行く本記事執筆時点では以下URLとなる。
    https://cloud.google.com/chrome-enterprise/browser/download/?hl=ja

  2. 上記URLにてファイルをダウンロードすると、GoogleChromeEnterpriseBundle64.zipといったzipファイルがダウンロードできる。

  3. zipファイルを解凍すると、「Installers」というフォルダの中にGoogleChromeStandaloneEnterprise64.msiがある。本ファイルを利用することでGoogle Chromeのオフラインインストールが可能となる。
    ※ファイル名に「Enterprise」と書いてあるが、通常のGoogle Chromeと差異はないようだ。

exe版

  1. Google Chromeのダウンロードサイトに行く。本記事執筆時点では以下URLとなる。
    https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/

  2. ?standalone=1をURLの末尾に付ける。
    https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/?standalone=1

  3. 通常通りGoogle Chromeをダウンロードすると、ChromeStandaloneSetup64.exeというように「Standalone」がファイル名に付与されたオフラインインストーラがダウンロードされる。本ファイルを利用することでGoogle Chromeのオフラインインストールが可能となる。
それでは、上記ファイルを利用して、グループポリシーを使ってGoogle Chromeのインストールを実施してみよう。

方法①:msi形式のインストーラの場合

msi形式のインストールはグループポリシーで制御するための設定項目が用意されており、アンインストールすることもできることから、可能な限り本方法で対応することをお勧めする
  1. インストール対象のmsiファイルを共有フォルダに配置する。今回は以下のように共有設定を行いファイルを配置した。Authenticated Usersに権限がないと権限不足でインストールに失敗するようなので追加をしている。
    • 共有:Everyone/フルコントロール
    • セキュリティ:Authenticated Users/フルコントロールを追加
    • パス:\\t1081w219\share


  2. インストール対象のコンピュータアカウントをOUに所属させ、そのOUに適用するGPOを作成する。今回は「msi_test」という名前でOU及びGPOを作成した。


  3. GPOを編集し、「コンピューターの構成」→「ポリシー」→「ソフトウェアの設定」→「ソフトウェア インストール」を選択する。
  4. 右クリック→「新規作成」→「パッケージ」を選択する。


  5. ファイル選択のダイアログボックスが表示されるので、共有フォルダに配置したmsiファイルを選択する。


  6. 展開方法は「割り当て」を選択する。これでGPOの設定は完了となる。


  7. GPO適用対象のコンピュータを再起動すると、GPOが適用され、ソフトウェアのインストールが自動で実行される。なお、インストール中は「Group Policy Client の処理が完了するのをお待ちください」と表示され、ログインが待機されるようだ。

方法②:exe形式のインストーラの場合

グループポリシーでソフトウェアのインストール制御を行う場合は、インストール・アンインストールの制御が可能なmsi形式のファイルを使った方法①で行うことが望ましい。しかし、msi形式のインストーラが提供されない場合もあるので、その場合は、スタートアップスクリプトとしてexeファイルを指定して実行させることが可能である。

ただし、この方法ではコンピュータを再起動するたびにインストーラが起動してしまうことや、アンインストールの制御は手動対応となる点に注意する必要がある。
  1. インストール対象のexeファイルを共有フォルダに配置する。今回は以下のように共有設定を行いファイルを配置した。Authenticated Usersに権限がないと権限不足でインストールに失敗するようなので追加をしている。
    • 共有:Everyone/フルコントロール
    • セキュリティ:Authenticated Users/フルコントロールを追加
    • パス:\\t1081w219\share

  2. インストール対象のコンピュータアカウントをOUに所属させ、そのOUに適用するGPOを作成する。今回は「msi_test」という名前でOU及びGPOを作成した。

  3. GPOを編集し、「コンピューターの構成」→「Windowsの設定」→「スクリプト」を選択する。


  4. 「スタートアップ」をダブルクリックし、「スクリプト」タブで「追加」ボタンを選択する。

  5. 「スクリプト名」の「参照」ボタンを選択し、共有フォルダに配置したexeファイルを選択する。これでGPOの設定は完了となる。


  6. GPO適用対象のコンピュータを再起動すると、GPOが適用され、ソフトウェアのインストールが自動で実行される。

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