2019年11月13日水曜日

グループポリシーを使ってドメインに所属するコンピュータにGoogle Chromeをインストールする2つの方法

以前はブラウザといえば、Internet Explorerが主流となっていたが、近年ではGoogle ChromeやFirefoxがメジャーとなってきており、新しいPCを導入した際にまずやることとして、ブラウザをダウンロードしてインストールする作業が発生することも多い。このインストール作業も1台であれば苦にならないが、何十台とPCが増えた場合は一苦労となる。

ドメインに所属するコンピュータであれば、グループポリシーで自動インストールさせることが可能となる。今回、Google Chromeを自動でインストール (配布)する方法を検証してみた。1つはmsi形式のインストーラを利用する場合の方法、もう1つはexe形式のインストーラを利用する場合の方法となる。

Google Chromeのオフラインインストーラをダウンロードする

Google Chromeは通常ではインターネット接続を前提としたオンラインインストーラが提供されているが、以下方法でオフラインインストーラ (スタンドアロン版)のダウンロードが可能となる。

msi版

  1. Google Chrome Enterpriseのダウンロードサイトに行く本記事執筆時点では以下URLとなる。
    https://cloud.google.com/chrome-enterprise/browser/download/?hl=ja
  2. 上記URLにてファイルをダウンロードすると、GoogleChromeEnterpriseBundle64.zipといったzipファイルがダウンロードできる。
  3. zipファイルを解凍すると、「Installers」というフォルダの中にGoogleChromeStandaloneEnterprise64.msiがある。本ファイルを利用することでGoogle Chromeのオフラインインストールが可能となる。
    ※ファイル名に「Enterprise」と書いてあるが、通常のGoogle Chromeと差異はないようだ。

exe版

  1. Google Chromeのダウンロードサイトに行く。本記事執筆時点では以下URLとなる。
    https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/
  2. ?standalone=1をURLの末尾に付ける。
    https://www.google.com/intl/ja_jp/chrome/?standalone=1
  3. 通常通りGoogle Chromeをダウンロードすると、ChromeStandaloneSetup64.exeというように「Standalone」がファイル名に付与されたオフラインインストーラがダウンロードされる。本ファイルを利用することでGoogle Chromeのオフラインインストールが可能となる。
それでは、上記ファイルを利用して、グループポリシーを使ってGoogle Chromeのインストールを実施してみよう。

方法①:msi形式のインストーラの場合

msi形式のインストールはグループポリシーで制御するための設定項目が用意されており、アンインストールすることもできることから、可能な限り本方法で対応することをお勧めする
  1. インストール対象のmsiファイルを共有フォルダに配置する。今回は以下のように共有設定を行いファイルを配置した。Authenticated Usersに権限がないと権限不足でインストールに失敗するようなので追加をしている。
    • 共有:Everyone/フルコントロール
    • セキュリティ:Authenticated Users/フルコントロールを追加
    • パス:\\t1081w219\share
  2. インストール対象のコンピュータアカウントをOUに所属させ、そのOUに適用するGPOを作成する。今回は「msi_test」という名前でOU及びGPOを作成した。
  3. GPOを編集し、「コンピューターの構成」→「ポリシー」→「ソフトウェアの設定」→「ソフトウェア インストール」を選択する。
  4. 右クリック→「新規作成」→「パッケージ」を選択する。
  5. ファイル選択のダイアログボックスが表示されるので、共有フォルダに配置したmsiファイルを選択する。
  6. 展開方法は「割り当て」を選択する。これでGPOの設定は完了となる。
  7. GPO適用対象のコンピュータを再起動すると、GPOが適用され、ソフトウェアのインストールが自動で実行される。なお、インストール中は「Group Policy Client の処理が完了するのをお待ちください」と表示され、ログインが待機されるようだ。

方法②:exe形式のインストーラの場合

グループポリシーでソフトウェアのインストール制御を行う場合は、インストール・アンインストールの制御が可能なmsi形式のファイルを使った方法①で行うことが望ましい。しかし、msi形式のインストーラが提供されない場合もあるので、その場合は、スタートアップスクリプトとしてexeファイルを指定して実行させることが可能である。

ただし、この方法ではコンピュータを再起動するたびにインストーラが起動してしまうことや、アンインストールの制御は手動対応となる点に注意する必要がある。
  1. インストール対象のexeファイルを共有フォルダに配置する。今回は以下のように共有設定を行いファイルを配置した。Authenticated Usersに権限がないと権限不足でインストールに失敗するようなので追加をしている。
    • 共有:Everyone/フルコントロール
    • セキュリティ:Authenticated Users/フルコントロールを追加
    • パス:\\t1081w219\share
  2. インストール対象のコンピュータアカウントをOUに所属させ、そのOUに適用するGPOを作成する。今回は「msi_test」という名前でOU及びGPOを作成した。
  3. GPOを編集し、「コンピューターの構成」→「Windowsの設定」→「スクリプト」を選択する。
  4. 「スタートアップ」をダブルクリックし、「スクリプト」タブで「追加」ボタンを選択する。
  5. 「スクリプト名」の「参照」ボタンを選択し、共有フォルダに配置したexeファイルを選択する。これでGPOの設定は完了となる。
  6. GPO適用対象のコンピュータを再起動すると、GPOが適用され、ソフトウェアのインストールが自動で実行される。

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