TrueNAS (旧FreeNAS) はスナップショットによるボリュームのバックアップ取得を取得する機能がある。前回、以下記事にて手動によるスナップショット取得手順を記載した。
今回は自動ではなく、TrueNAS (FreeNAS) の機能を使ってスナップショットを定期的に取得する方法を記載する。なお、手順はFreeNAS 11.3で確認をしたものとなるが、TrueNASでも同一手順にて設定できることを確認している。
環境
FreeNAS 11.3-U4.1で確認したが、TrueNASでも同様に実施可能となる。
手順
1. 定期的なスナップショットタスクを作成
「Tasks / Periodic Snapshot Tasks」にて「ADD」を選択する。
すると、定期スナップショットの設定画面が表示されるので、以下を参考に設定する。
設定項目 | 設定例 | 説明 |
---|---|---|
Dataset | pool-01 | スナップショット取得対象を指定する。 |
Recursive | チェックを外す | スナップショット取得対象配下のデータセットもスナップショット取得対象に含める場合はチェックする。 |
Snapshot Lifetime | 3 Days | スナップショット保持期間。 |
Schedule the Periodic Snapshot Task | Custom (0 3 * * *) | スナップショット取得スケジュール。設定値はcronの記載方式で表示されるが、GUIにてcronの記述を意識することなくスケジュール設定ができる (設定手順は次手順にて説明)。 |
Begin | 00:00:00 | スナップショット取得が有効となる開始時間。デフォルトのままでOK。 |
End | 23:59:00 | スナップショット取得が有効となる終了時間。デフォルトのままでOK。 |
Allow Taking Empty Snapshots | チェック | データセット内にデータがない場合もスナップショット取得を行う場合はチェック。 |
Enabled | チェック | 本スケジュールタスクを有効にする場合はチェック。 |
2. スナップショットの取得スケジュールを設定
スナップショット取得のスケジュールは、デフォルトで以下が定義されている。
設定値 | 説明 |
---|---|
Hourly | 1時間毎 毎時0分取得 |
Daily | 1日毎 12:00AM取得 |
Weekly | 1週間毎 12:00AM取得 |
Monthly | 1か月毎 12:00AM取得 |
Custom | 上記以外のタイミングで取得 |
「Custom」を選んだ場合はスケジュール設定画面が表示されるので、取得時間や頻度を選択する。取得間隔として、分、時間、日、月、曜日などを指定し選ぶことができる。今回は、毎日の3:00AM取得にて取得する設定を行った。
3. スナップショット取得結果確認
実際に、スナップショットが取得された結果は「Storage / Snapshots」から確認できる。スナップショットは毎日3:00に取得されており、3日間保持されていることがわかる。
まとめ
以上でTrueNAS (FreeNAS) で定期的なスナップショットを取得する手順は完了となる。FreeNASのGUIはシンプルかつ綺麗に作られており、初見であっても非常に簡単に設定できた。
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