先日OVF Toolを使ったOVFのエクスポート・インポート手順を紹介した。
OVF Toolという名前なので、OVFのエクスポート・インポートしかできないように見えるが、実はESXiからESXiに直接コピーすることができる。つまり、仮想マシンをパワーオフ状態にするという制約はあるものの、vCenter ServerがなくてもESXi単体で仮想マシンのクローンを作ることができるということを意味する。
以下、実施手順を記載する。
①別のESXiに直接コピー
以下構文で実施する。
.\ovftool --noImageFiles -ds=[コピー先データストア名] -dm=[ディスク形式 (thick,thin,eagerZeroedThick)] vi://[コピー元ESXiのユーザ名]:[コピー元ESXiのパスワード]@[コピー元ESXiのホスト名 or IPアドレス]/[仮想マシン名] vi://[コピー先ESXiのユーザ名]:[コピー先ESXiのパスワード]@[コピー先ESXiのホスト名 or IPアドレス]/
- 仮想マシン名 : testvm
- コピー元ESXiのユーザ名 : root
- コピー元ESXiのIPアドレス : 192.168.33.10
- コピー先ESXiのユーザ名 : root
- コピー先ESXiのIPアドレス : 192.168.33.12
- コピー先データストア名 : ssd_local_02
- ディスク形式 : シンプロビジョニング
実行結果は以下の通り。
> cd 'C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool\'
> .\ovftool --noImageFiles -ds=ssd_local_02 -dm=thin vi://root:PASSWORD@192.168.33.10/testvm vi://root:PASSWORD@192.168.33.12/
Opening VI source: vi://root@192.168.33.10:443/testvm
Opening VI target: vi://root@192.168.33.12:443/
Deploying to VI: vi://root@192.168.33.12:443/
Transfer Completed
Completed successfully
②別のデータストアに直接コピー
以下構文で実施する。データストアを変更するだけなので、コピー元とコピー先は同じESXiを指定する。なお、コピー元とコピー先データストアを同一にすることで、単純な仮想マシンのクローンも実行できる。
.\ovftool --noImageFiles -ds=[コピー先データストア名] -dm=[ディスク形式 (thick,thin,eagerZeroedThick)] -n=[コピー後の仮想マシン名] vi://[ESXiのユーザ名]:[ESXiのパスワード]@[ESXiのホスト名 or IPアドレス]/[仮想マシン名] vi://[ESXiのユーザ名]:[ESXiのパスワード]@[ESXiのホスト名 or IPアドレス]/
- 仮想マシン名 : testvm
- コピー後の仮想マシン名 : testvm2
- ESXiのユーザ名 : root
- ESXiのIPアドレス : 192.168.33.10
- コピー先データストア名 : nvme_t3010esxi_01
- ディスク形式 : シンプロビジョニング
実行結果は以下の通り。
> cd 'C:\Program Files\VMware\VMware OVF Tool\'
> .\ovftool --noImageFiles -ds=nvme_t3010esxi_01 -dm=thin -n=testvm2 vi://root:PASSWORD@192.168.33.10/testvm vi://root:PASSWORD@192.168.33.10/
Opening VI source: vi://root@192.168.33.10:443/testvm
Opening VI target: vi://root@192.168.33.10:443/
Deploying to VI: vi://root@192.168.33.10:443/
Transfer Completed
Completed successfully
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