・低すぎるスペック(Core 2 Duoの2コアのCPU・4GBのメモリ)
・起動中はアイドル状態でもかなり本体が熱い
特に熱問題は火事につながるのではないかと心配になるほどだったので、いっそのことPCを1個新調することにした。
機器選定
機器選定を実施するにあたり、3つの条件があった。①大きなデスクトップPCを置くスペースは確保できないので、「省スペース」であること
②古いノートPCで使用していた2.5インチのSSDを流用できること
③低コストであること(目標は5万円以下)
上記を満たすものをAmazonで探すと、最終的な候補は以下となった。
①Intel NUC Kit NUC5i3RYH
・CPU:Core i3-5010U
・対応メモリ:DDR3L SODIMM 1.35V、1333、1600、1866MHz対応、16GB MAX
・対応ストレージ:2.5インチHDDorSSD 9.5mm厚対応/M.2 SSD
・大きさ/重量:13.7 x 10 x 12.5 cm / 408g
・消費電力:65W
・38,831円
②Shuttle SH170R6
・CPU:LGA1151対応 (第6世代 Intel Coreプロセッサー対応 最大TDP95W)
・対応メモリ:DDR4 2133 DIMM 4スロット (最大容量64GB) デュアルチャンネル×2
・対応ストレージ:3.5インチHDDorSSD x 2、M.2スロット
・大きさ/重量:216 (幅)× 332 (奥行き)× 198 (高さ)mm / 3.5kg
・消費電力:300W
・33,980円
③Shuttle DS81
・CPU:LGA1150対応CPU(TDP65W迄) Haswell Refresh対応
・対応メモリ:DDR3 1333/1600 SO-DIMM、2スロット,デュアルチャンネル (最大容量16GB)
・対応ストレージ:2.5インチHDDorSSD、mSATA
・大きさ/重量:165(幅)×190(奥行き)×43(高さ)mm / 1.63kg
・消費電力:90W
・22,680円
①は最初から最も小さくコンパクトになるが、CPUの選択ができず、性能から考えるとややコストパフォマンスが悪い。②は拡張性十分だが筐体が大きすぎる(特に5インチベイがあるので、幅が普通のデスクトップと同等)し、それに高価。③は対応するCPUに制約はあるものの、コストが安く大きさもちょうどよい。
ということで、③のShuttle DS81にて省スペースPCを組み上げることにした。また、DS81にはPCでは珍しく、オンボードで1Gb Ethernetが2ポートもあるので、将来的に面白い使い方ができそうということも選定理由となった。
Shuttle DS81に必要なパーツ選定
Shuttle DS81はベアボーンキットであり、CPU・メモリ・ディスクはすべて別に入手が必要。今回は仮想化サーバ用途なのでグラフィック性能は必要なく、重い処理をさせる予定もないので、CPUはCore i3を選定した。逆にメモリは仮想サーバが増えれば増えるほど必要となるので、最大の16GB(8GB x 2)で組むことにした。ディスクはもともと古いノートPCで使用していた256GBの2.5インチSSDを流用する。後は細かい備品として、ディスプレイ出力用のHDMIケーブル(ディスプレイは所有していないので、一時的にテレビで初期設定する想定)、初期設定用USBキーボード、冷却ファンのホコリフィルターを購入。結果として明細は以下のとおりとなった。
・本体:Shuttle DS81 ¥ 22,680
・CPU:Intel Core i3-4170 3.70GHz LGA1150 ¥ 14,469
・メモリ:SP シリコンパワー 8GB×2枚組 DDR3-1600 PC3-12800 SO-DIMM ¥ 8,990
・USBキーボード:サンワサプライ SKB-L1UBK ¥ 496
・HDMIケーブル:エレコム 1.5m ブラック \ 712
・冷却ファンフィルター :SilverStone SST-FF141 \ 545
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・合計:\ 47,892
予算ちょうど。Amazonやヨドバシ.comで注文したら、2日以内に全部家に届くというすごい時代。
DS81の組み立て
ものが集まったので、組み立てを行うことにする。1. DS81開封
DS81を箱から出すと、内容物は以下のとおりだった。・本体
・ACアダプター
・取付用金具
・ネジ
・熱伝導グリス
・CPUスロットカバー
・各言語のマニュアル
・DVD
DS81の背面。1Gb Ethernet x 2、シリアルポート x 2、ディスプレイポート x 2、HDMI x 1、USB x 4(2つはUSB3.0対応)という、通常のデスクトップPCでは見かけない面白いインタフェース構成。シリアルポートの使い道がまったく思いつかない。
2. 分解
CPUやメモリを取るつけるため、蓋を開けて分解していく。蓋は後ろのネジを2箇所緩めれば簡単に開く。蓋を開けた直後はファンと2.5インチベイしか見えない状態なので、さらに分解していく。
最終的にはCPUスロットとメモリスロットにアクセスできるようになった。
3. CPU取り付け
CPUの固定具を開け、CPUを起き、固定具にて固定するだけ。固定後に熱伝導グリスを塗ってからファンを取り付ける。熱伝導グリスの塗り方は諸説あるし、塗り方を変えてもあまり温度に変化がないという記事も見かけたりする。結果的に私は均等に塗ろうとして失敗。あきらめてファンを取り付けたが、現状支障はなさそうということを伝えておく。
4. メモリ取り付け
斜め45度でスロットに差し込み倒すだけ。とても簡単。5.SSD取り付け
2.5インチベイに付属のネジを使って止めるだけ。電源とSATAケーブルは初期状態で使える位置に出ているので、それを差し込む。6. 蓋取り付け
最後に蓋を取り付けて完成。蓋のネジは取り外ししやすいように、手で回せるネジに変えておいた(本当は付属の金具取り付け用のネジのようだが、大きさはちょうどよい)。なお、DS81は上部の穴から吸い込み、側面から熱を逃がす作りとなっているので、フィルターを購入して上部の穴に付けておいた。
起動
完成したのでいよいよ起動させてみる。ディスプレイは持っていないのでテレビにHDMIで繋げ、今回のために購入した激安キーボードを接続して電源をONする。マウスは不要なので接続しない。BIOSに入りたかったのだがキーがわからず、もともとSSDにインストールしていたESXiが起動してしまう失敗を数回繰り返した後、DELキーでBIOSに入ることに成功。BIOSではCPUもメモリもきちんと認識していた。
一旦、ここまで。次回はESXi 6.0のCustom Image作成からインストール完了までを記載する。
★次回はこちら↓
Shuttle DS81を買ってESXi 6.0をインストールした話② (ESXi Custom Image作成~インストール完了まで)
https://tech-mmmm.blogspot.jp/2016/03/shuttle-ds81esxi-60-esxi-custom-image.html
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