★前回はこちら↓
Shuttle DS81を買ってESXi 6.0をインストールした話① (組み立て~起動まで)
https://tech-mmmm.blogspot.jp/2016/03/shuttle-ds81esxi-60.html
ESXi Custom Imageの作成
DS81のNICは「Realtek 8168」という種類のようだが、これは通常のESXiのインストールメディアにはドライバーが組み込まれていない。ESXiはインストール時にNICが1つも見つからない場合、インストール画面が先に進めなくなる仕様となっているため、事前にドライバーを組み込んだインストールイメージを作る必要がある。これをCustom Imageという。Custom Image作成は、以下のサイトのPowerCLIベースのツールを利用する。私が利用した際は、「Version 2.4.3 (2015-09-11)」となっていた。
・ESXi-Customizer-PS
http://www.v-front.de/p/esxi-customizer-ps.html
前述のとおりPowerCLIベースのツールであるため、PowerCLIもダウンロードしてインストールしておく。
・vSphere PowerCLI 6.3
https://developercenter.vmware.com/web/dp/tool/vsphere_powercli/6.3
Realtekのドライバは以下からダウンロードする。
・Realtek NIC on vSphere 6
http://www.vdicloud.nl/2015/02/07/realtek-nic-on-vsphere-6/
ファイル名:net51-drivers-1.0.0-1vft.510.0.0.799733.x86_64
以上で必要なものは揃った。
後はPowerCLIを起動して、以下の構文でESXi-Customizer-PSを実行するだけでよい。なお、インターネットからISOをダウンロードしつつドライバを組み込んでCustom Image化するので、インターネット接続できる端末にて実行すること。
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 <バージョン> -pkgDir <ドライバ保存フォルダ>
<バージョン>
-v50 : Create the latest ESXi 5.0 ISO
-v51 : Create the latest ESXi 5.1 ISO
-v55 : Create the latest ESXi 5.5 ISO
-v60 : Create the latest ESXi 6.0 ISO
<ドライバ保存フォルダ>
Realtekのファイルを保存したフォルダを指定。
以下に実際に実行した結果を記載する。
.\ESXi-Customizer-PS-v2.4.ps1 -v60 -pkgDir c:\mydoc\vib\
以下のとおり、Realtekのドライバーが組み込まれているのがわかる。
-----------------------------------------------
Loading Offline bundles and VIB files from C:\mydoc\vib\ ...
Loading C:\mydoc\vib\net51-drivers-1.0.0-1vft.510.0.0.799733.x86_64.vib ... [OK]
Add VIB net51-drivers 1.0.0-1vft.510.0.0.799733
[New AcceptanceLevel: CommunitySupported] [OK, added]
-----------------------------------------------
[root@esx01:~] vmware -vl
VMware ESXi 6.0.0 build-3620759
VMware ESXi 6.0.0 Update 2
ブート可能なUSBメモリの作成
Shuttle DS81にESXiをインストールするため、USBからのインストールをすることにする。検索するといくつかフリーソフトがあるようだが、今回は「Rufus」を使うことにする。・Rufus
http://rufus.akeo.ie/
このツールを使って、以下の様な設定でブート用USBメモリを作成した。
何やらエラーが出たが、よくわからないので「はい」を選択しておく。その後は特に問題なく、USBへの書き込みが完了した。
ESXiインストール
後はESXiのインストールとなるのだが、起動する前に、先ほど作ったUSBメモリを背面のUSB3.0ポートに指しておく。起動直後に「DEL」キーを押しBIOSに入り、Boot順位変更の画面を表示する。この際にUSBメモリが選択可能となっているはずなので、順位を一番上に変更しておく。なお、私の場合、流用したSSDに、以前のESXi環境がインストールされていたため、意図的にSSDをBoot対象から消しておいた。
後はBIOSを保存して再起動すると、USBメモリからインストーラが起動するはず。NICも正常に認識していれば成功となる。
まとめ
久しぶりにCPUやメモリを自分で組み立ててPCを作るのは、なかなか楽しい経験だった。また、ESXiのCustom Imageの作成やUSBメモリからのブート方法を試す良い機会だった。現在このPCはWindows、Linuxだけでなく、メーカーから提供されている評価版製品や仮想ルーター等をインストールして遊んでいる。検証で遊ぶ分にはCPU・メモリ・ディスク速度の性能はまったく問題はない。しいて言えば、ディスク容量が256GBと少ないので、将来的にはmSATAの増設を実施するかもしればい。
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