ZabbixではZabbixサーバーやZabbixエージェントを経由して、スクリプトを実行する機能がある。
しかし、Zabbix 7.0をクリーンインストールした後にスクリプトを設定しようとしたところ、「次で実行」の設定項目にて以下のメッセージが表示され、Zabbixサーバーにおけるスクリプト実行が設定できなくなっていた。
Zabbixサーバーによるスクリプト実行は設定により無効化されています。
本記事では、Zabbix 7.0でZabbixサーバーに対するスクリプト実行が設定できない問題の解消手順を記載する。
環境
導入環境は以下となる。事前にZabbixサーバーがインストールされていることが前提となる。
- OS : AlmaLinux 9.4
- Zabbix : 7.0
原因
Zabbix 7.0のWhat’s newを見ると、以下の記載がある。どうやら、EnableGlobalScripts=0
という設定が実施されており、デフォルトではZabbixサーバーにおいてスクリプト実行ができないようになっているとのこと。
global script execution on Zabbix server can be disabled by setting EnableGlobalScripts=0 in server configuration. For new installations, global script execution on Zabbix server is disabled by default.
解消方法
1. 設定を修正
/etc/zabbix/zabbix_server.conf
のファイルを開き、EnableGlobalScripts
を1に修正する。デフォルト値は1に設定されている旨が設定ファイルのコメントに記載されているが、実際はZabbix 7.0ではデフォルト値が0となっていた。
### Option: EnableGlobalScripts
# Enable global scripts on Zabbix server.
# 0 - disable
# 1 - enable
#
# Mandatory: no
# Default:
# EnableGlobalScripts=1
EnableGlobalScripts=1 # ★0→1に修正
2. Zabbixサーバーのサービスを再起動
修正後、設定反映のため、Zabbixサーバーのサービスを再起動する。
# systemctl restart zabbix-server
3. 動作確認
あらためてスクリプトの設定を行うと、先ほどは選択できなかった「次で実行」の設定項目で「Zabbixサーバー」の項目が選択できるようになっている。
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