自宅では2017年に購入したQNAP TS-231PをCIFSのファイルサーバとして現役で利用している。QNAP NASのOSはQTSと呼ばれるが、QTSはバージョンアップを重ねるごとに機能強化がされており、現在のバージョンではボリュームに対してスナップショットの取得ができるようになっている。
今までは、スナップショット機能が実装前にボリュームを作成したことにより取得することができなかったが、先日物理ディスクの交換時にボリュームの再作成を行った。これにより、ボリュームに対してスナップショットを取得できるようになったので、定期的なスナップショット取得をするよう設定してみた。
本記事ではQNAP NASのボリュームに対して、定期的なスナップショットを取得する手順を記載する。
環境
- QNAP NAS : TS-231P
- QTS : 4.5.1.1540
手順
1. スナップショットマネージャーを開く
QNAPのWeb管理画面にログインし、「ストレージ&スナップショット」を開く。
左メニューから、「ストレージ」→「ストレージ/スナップショット」を選択してボリューム一覧を表示させたのち、スナップショット取得対象のボリュームを選択する。
ボリューム選択後、左上にある「スナップショット」→「スナップショットマネージャー」を選択し、スナップショットマネージャーを開く。
2. スナップショットのスケジュールを設定
「スナップショットのスケジュールを設定する」のボタンを選択すると、「スナップショット設定」のポップアップが表示される。ここでは、スナップショットの実行タイミングや保存期間を設定することができる。
3. スナップショットの実行タイミングを設定
「スナップショットのスケジュールを設定する」タブでは以下の通り設定する。
設定項目 | 設定例 | 説明 |
---|---|---|
スケジュールを有効にする | 有効 | スナップショットの自動取得を実施する場合は有効にする。 |
繰り返し | 毎日 01:00 | 取得タイミングを設定する。毎時間、毎日、毎週、毎月だけでなく、一定間隔で繰り返し実行といった設定が可能。 |
スマートスナップショットを有効にする | チェック | 対象のボリュームのデータに変更があった場合のみスナップショットを取得する設定。 |
4. スナップショットの保存期間を設定
「スナップショット保存」タブでは以下の通り設定する。
スナップショット取得数には上限がある。上限数は「スナップショットは最大いくつとれますか?」をクリックして確認することができる。
設定項目 | 設定例 | 説明 |
---|---|---|
保存期間 | 3日 | 保存期間を超過したスナップショットは削除するよう設定する。 |
指定した件数のスナップショットを保存する | 3スナップショット | 保存するスナップショットを件数で管理する場合は、こちらで設定を行う。 |
スマートバージョニング | 毎日1、毎月3 | 異なる期間でスナップショットを保持させたい場合に使用。例えば、毎日1件のスナップショットを残すだけでなく、1件でよいので3か月分のスナップショットを残したい場合などに使用する。 |
上記設定完了後、「OK」を選択し、設定を保存する。
5. スナップショット取得結果確認
実際に、スナップショットが取得された結果はスナップショットマネージャーから確認できる。
また、CIFSによるファイル共有をしている場合は、@Recently-Snapshot
というフォルダから直接スナップショット取得時のデータを確認することができるため、すぐにスナップショット時点のファイルにアクセスすることができる。これが非常に便利だ。
以上で、QNAP NASで定期的なスナップショット取得する設定は完了となる。
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