インストール手順はRHEL 7と大差ない
ESXi 6.7 Update 1環境にインストールしてみる。- ESXiで仮想マシン作成時に「Red Hat Enterprise Linux 8 (64ビット)」を選択しておく。
- ISOイメージから起動させ、「Install Red Hat Enterprise Linux 8.0.0」を選択する。デフォルトでは、「Test this media 8 install Red Hat Enterprise Linux 8.0.0」が選ばれているが、メディアスキャンが必要な場合はほとんどないし、時間もかかるのでお勧めしない。
- 言語はいつも通り日本語を選ぶ。
- RHEL 7に比べて、設定画面は見やすくなった。
- RHEL 7はデフォルトで「最小限のインストール」だったが、RHEL 8ではデフォルトが「サーバー (GUI使用)」なので注意。GUI環境が不要な場合は、必ず変更しよう。今回は「最小限のインストール」でインストールすることにし、仮想環境なので「ゲストエージェント」のみにチェックを入れてみた。
- インストールが開始される。
最小限のインストールであれば、10分もかからないで完了するはず。 - 特にエラーもなく起動できた。
設定コマンド等もRHEL 7と大差ない
基本的なコマンドはRHEL 7と変更になっていないようだ。以下、変更がなかったコマンドを列挙する。設定項目 | コマンド |
---|---|
サービス設定 | systemctl |
パッケージ管理 | yum (後述するが実態はdnf へのシンボリックリンク) |
リソース確認 | top , vmstat |
NIC設定 | nmcli , nmtui |
ネットワーク確認 | ip a , ip r , ss , ping , tracepath |
ディスク設定 | fdisk , parted , pvcreate , vgcreate , lvcreate |
ディスク確認 | df , pvdisplay , vgdisplay , lvdisplay |
OS基本情報を確認
カーネルバージョンが4.x台になっている。[root@localhost ~]# uname -a
Linux localhost.localdomain 4.18.0-80.el8.x86_64 #1 SMP Wed Mar 13 12:02:46 UTC 2019 x86_64 x86_64 x86_64 GNU/Linux
[root@localhost ~]# cat /etc/redhat-release
Red Hat Enterprise Linux release 8.0 (Ootpa)
ファイルシステムを確認
RHEL 7をvSphere環境で作る際はBIOSが選択されていたが、RHEL 8の場合はUEFIが選択されるようになる。それによるディスクパーティション構成に差異があるようだ。最も大きな違いは、パーティションテーブルが「GPT」になっていることだと思う。
[root@localhost ~]# df -h
ファイルシス サイズ 使用 残り 使用% マウント位置
devtmpfs 900M 0 900M 0% /dev
tmpfs 915M 0 915M 0% /dev/shm
tmpfs 915M 8.7M 907M 1% /run
tmpfs 915M 0 915M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mapper/rhel-root 13G 1.3G 12G 11% /
/dev/sda2 1014M 158M 857M 16% /boot
/dev/sda1 599M 6.6M 593M 2% /boot/efi
tmpfs 183M 0 183M 0% /run/user/0
[root@localhost ~]# parted /dev/sda p
モデル: VMware Virtual disk (scsi)
ディスク /dev/sda: 17.2GB
セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B
パーティションテーブル: gpt
ディスクフラグ:
番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ
1 1049kB 630MB 629MB fat32 EFI System Partition boot, esp
2 630MB 1704MB 1074MB xfs
3 1704MB 17.2GB 15.5GB lvm
YumがDNFになった
Yumが後継のDNFに代わっている。yum
コマンドはdnf
コマンドのシンボリックリンクとなっている。なお、DNFは「Dandified Yum」の略称。「ダンディーなYum」ってこと?[root@localhost ~]# yum
Updating Subscription Management repositories.
Unable to read consumer identity
This system is not registered to Red Hat Subscription Management. You can use subscription-manager to register.
usage: dnf [options] COMMAND
~(以下略)~
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