2021年2月7日日曜日

Windowsのライセンス認証を最速で実施する方法

Windows OSをインストールした後は、インターネット経由でライセンス認証を実施する必要がある。インターネットに接続されている環境であればライセンス認証は自動で実施されるので、通常は意識する必要はないが、プロキシサーバを経由させる場合や、明示的にライセンス認証を手動で実施したい場合がある。

本記事でWindows OSのライセンス認証をコマンドを使って最速で実施する手順を紹介しよう。

プロキシを設定

インターネットを接続する際にプロキシが存在する環境の場合は、プロキシ設定を行う。「コントロールパネル」→「インターネットオプション」で選ぶものとは別の設定となるので注意。

PowerShellを「管理者として実行」で開き、現在のプロキシ設定の確認を行う。
PS C:\> netsh winhttp show proxy

現在の WinHTTP プロキシ設定:

    直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。


以下コマンドで、プロキシを設定する。今回はプロキシサーバのIPアドレスが「192.168.33.23」、ポート番号が「8080」でプロキシを設定する。
PS C:\> netsh winhttp set proxy 192.168.33.23:8080

現在の WinHTTP プロキシ設定:

    プロキシ サーバー:  192.168.33.23:8080
    バイパス一覧     : (なし)


ライセンス認証

引き続き、PowerShellにてライセンス認証を行う。

まずライセンスキー登録を行う。Windowsを評価版として動作させる場合は、ライセンスキーは不要となるので、本手順はスキップすること。
PS C:\> cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -ipk *****-*****-*****-*****-*****

以下コマンドでライセンス認証を行う。数秒待機し、「製品は正常にライセンス認証されました。」と表示されればOK。
PS C:\> cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -ato
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.812
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

Windows(R), ServerStandardEval edition (9dfa8ec0-7665-4b9d-b2cb-bfc2dc37c9f4) のライセンス認証を実行中...
製品は正常にライセンス認証されました。

なお、直接slmgr.vbs -atoを実行すると、出力結果がGUIで表示される。

以下コマンドでライセンス認証後の認証状況を確認してみよう。「ライセンスの状態: ライセンスされています」と表示されており、正常にライセンス認証されていることがわかる。また、今回は評価版としてライセンス認証を行ったため、「時間単位のライセンス認証の有効期限」が設定されている。
PS C:\> cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -dlv
Microsoft (R) Windows Script Host Version 5.812
Copyright (C) Microsoft Corporation. All rights reserved.

ソフトウェア ライセンス サービス バージョン: 10.0.14393.351

名前: Windows(R), ServerStandardEval edition
説明: Windows(R) Operating System, TIMEBASED_EVAL channel
ライセンス認証 ID: 9dfa8ec0-7665-4b9d-b2cb-bfc2dc37c9f4
アプリケーション ID: 55c92734-d682-4d71-983e-d6ec3f16059f
拡張 PID: 03612-03780-000-000000-00-1041-14393.0000-0372021
プロダクト キー チャネル: Retail:TB:Eval
インストール ID: 073312088314754653800143923379112311537421525494406374512623523
使用ライセンス URL: https://activation-v2.sls.microsoft.com/SLActivateProduct/SLActivateProduct.asmx?configextension=Ret
ail
検証 URL: https://validation-v2.sls.microsoft.com/SLWGA/slwga.asmx
プロダクト キーの一部: TVKQ6
ライセンスの状態: ライセンスされています ★
時間単位のライセンス認証の有効期限: 259200 分 (180 日) ★
残りの Windows 猶予期限リセット可能回数: 6
残りの SKU 猶予期限リセット可能回数: 6
信頼された時間: 2021/02/07 6:16:22

なお、直接slmgr.vbs -dlvを実行すると、出力結果がGUIで表示される。

最後に設定したプロキシを解除すれば、作業は完了となる。
PS C:\> netsh winhttp reset proxy

現在の WinHTTP プロキシ設定:

    直接アクセス (プロキシ サーバーなし)。

まとめ

最後に、今回実施したライセンス認証に必要なコマンドを以下にまとめておく。
netsh winhttp show proxy
netsh winhttp set proxy [プロキシサーバのIPアドレス]:[プロキシサーバのポート番号]
cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -ipk *****-*****-*****-*****-*****
cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -ato
cscript.exe C:\Windows\System32\slmgr.vbs -dlv
netsh winhttp reset proxy

更新履歴

  • 2019/2/6 新規作成
  • 2021/2/7 ライセンス認証時にCLIの出力結果を得られるようコマンド修正。また、プロキシをリセットする手順を追加

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