環境
・DHCPサーバー:Windows Server 2016・DHCPクライアント:CentOS
DHCPサーバー構成手順
1. 役割を追加する
サーバーマネージャーより、「管理」→「役割と機能の追加」を選択する。役割の選択画面にて、「DHCPサーバー」を選択する。必要な管理ツールのインストールも促されるので、デフォルトのままウィザードを進める。
最終的に以下の画面で、DCHPサーバーのインストールに成功する。
2. DHCPサーバーの初期設定
サーバーマネージャーの左上の旗印を選択すると、「展開後構成」という警告が表示されるので、「DHCP構成を完了する」の文字を選択する。ウィザードが開始される。「承認」とは、DHCPサーバーの役割を追加したサーバーがドメインのメンバーサーバーの場合必要となる処理となる。Domain Admins権限を持つユーザーを利用したところ、問題なく承認処理を行うことができた。
ウィザードの最後に設定が問題なく完了した旨が表示される。
3. スコープの設定
DHCPサーバーを起動し、実際に割り当てを行うIPアドレスの範囲や、デフォルトゲートウェイ・DNSの設定などを行う。サーバーマネージャーから「DHCP」を選択する。
左ツリーから「DHCP」→「サーバー名」→「IPv4」を右クリックし、「新しいスコープ」を選択する。
ウィザードが開始される。スコープ名は任意で設定する。名前は後から変更することもできる。
DHCPサーバーが割り当てるIPアドレスの範囲を指定する。今回は第4オクテットが210-220までの範囲の割り当てを行うように構成した。
除外と遅延の設定となる。除外は特定の機器がすでに利用しているIP等、DHCPによる割り当てを行わないIPアドレスの設定となる。
遅延設定は、簡単に言えば、IPアドレスの割り当て応答を少し遅らせてクライアントに返す機能となる。同一ネットワークに複数台のDHCPなどがある場合、DHCPクライアントは先に応答 (DHCP OFFER) があったIPアドレスを優先するため、DHCPサーバーの冗長化を行う際などに利用できる。
リース期間は、一度割り当てたIPアドレスをどの程度保持するかを決定する設定となる。デフォルトは8日間と長いので、1日程度に変更しておくとよいだろう。
4. スコープの設定 (オプション)
引き続き、デフォルトゲートウェイやDNSを設定するため、「今すぐオプションを構成する」を選択する。DHCPで割り当てるデフォルトゲートウェイを設定する。
DHCPで割り当てるDNSサーバーを設定する。なお、デフォルトでサーバーに設定されているドメインやDNSサーバーが入力されている。
DHCPで割り当てるWINSサーバーを設定する。なお、デフォルトでサーバーに設定されているWINSサーバーが入力されている。
※今回はWINSサーバーの設定はされていないので空白になっている
最後に設定を有効にするため、「今すぐアクティブにする」を選択して終了となる。
動作確認
実際にCentOSのサーバーを起動させてみると、DHCPサーバーにてIPアドレスが割り当てされていることが確認できた。以下はCentOS側でのIPアドレス確認結果。ens192のインターフェースにDHCPサーバーより割り当てされたIPアドレスが設定されていることがわかる。
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