今回はRaspberry Pi Zero Wに対し、Hammer Headerというツールを使ってGPIOピンヘッダーを取り付ける手順について記載する。
Raspberry Pi Zero WとRaspberry Pi 3 Model Bの違い
2製品の違いは大きさだけではなく、性能にも差があることに注意する。特にRaspberry Pi Zero WはCPUがシングルコアなので、重い処理や複数の処理をこなすことには向いていない。Raspberry Pi Zero W | Raspberry Pi 3 Model B | |
大きさ | すごく小さい | 小さい |
CPU | シングルコア 1GHz | クアッドコア 1.2GHz |
メモリ | 512MB | 1GB |
USBポート | 1個 (Micro USB) | 4個 |
ネットワーク | 無し | 10/100Mbpsポート x 1 |
無線ネットワーク | IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz | IEEE 802.11 b/g/n 2.4 GHz |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
映像出力 | mini HDMI | HDMI |
購入したもの
Amazonで売っている以下セットを購入した。Raspberry Pi Zero WはUSBポートがMicro USBだったり、HDMI端子がmini HDMIだったりするので、変換キットも同梱されているものを最初は選ぶとよいだろう。内容物としては以下の通り。
・Raspberry Pi Zero W本体
・公式ケース
・USB電源&ケーブル
・8GB microSDカード (NOOBS書き込み済み)
・mini HDMI → 標準HDMI変換アダプター
・Micro USB → 標準USB変換アダプター
・GPIOピンヘッダー (使用する場合ははんだ付けが必要)
付属するmicroSDカードにはNOOBSがインストール済みなので初期設定が楽になる。ただし、初めてRaspberry Piに触るのであれば、経験のためにNOOBSのインストールから実施するのもあり(手順はこちら)。
GPIOをはんだ無しで取り付けるGPIO Hammer Header
上述した通り、Raspberry Pi Zero Wは、GPIOピンヘッダーを取り付けたい場合は、はんだ付けが必要となる。私ははんだ付けの経験が久しくなく、失敗するリスクが高かったので、GPIO Hammer Headerという、言ってしまえば力ずくでGPIOヘッダーを圧着するツールを購入した。なお、私が購入した際は1,000円未満の金額だったが、時期によっては倍くらいになっている模様。
実際のRaspberry Pi Zero WとHammer Header
Raspberry Pi Zero Wは本体が小さいこともあって、1個の小さなビニール袋に入る分量で届いた。袋から取り出してみるとこんな感じ。
こちらはHammer Header。
袋には「海賊ロボ忍者さる」と記載されている。意味は以下を参照。
・スイッチサイエンス マガジン - Pimoroniがやってきた!
http://mag.switch-science.com/2017/08/23/pimoroni/
Hammer Headerは、専用のGPIOピンヘッダー(オス型、メス型の2種類)とアクリル製のパーツで構成されている。アクリル製の板が2枚入っているが、作業にはGPIO部分に穴が開いている板を使用する。
GPIOピンヘッダーは基盤との接続部分が膨らんでおり、ここをハンマーで叩いてはめ込むことで圧着されるという仕組みになっているようだ。
Hammer HeaderによるGPIO取り付け
まず、GPIO部に穴が開いている板にネジを通し、その上にRaspberry Pi Zero Wを乗せる。次にGPIOピンヘッダーを乗せる。
細長いアクリル製の板をさらに上に乗せて、、、
これをハンマーで叩く!叩くといっても強い力は不要で、均等に刺さるように、ちょっとずつ叩いていく感じ。
最終的に以下のような状態になる。
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