今回はWindows Server 2012を利用して、DFS-Rによるファイル同期を試してみることにする。
構成
構成は以下の通り。以下2台のサーバーは同一ドメインに属している必要がある。・コピー元:ホスト名 t1202w212 / Windows Server 2012 Standard
・コピー先:ホスト名 t1201w212 / Windows Server 2012 Standard
DFS-Rは、コピー元からコピー先への一方行のレプリケーションを構成することとする。
手順
1. 役割の追加
2台のサーバーで以下役割の追加を行う。「DFSレプリケーション」を選択すると自動で表示される役割管理ツールも合わせてインストールしておく。------------------------------
ファイルサービスおよび記憶域サービス
→ファイルサービスおよびiSCSIサービス
→DFSレプリケーション
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なお、以下画面では、DFSレプリケーション以外にも、ファイルサーバーの機能を追加しているが、レプリケーションするだけであれば必須ではない。
2. レプリケーショングループの作成
「サーバーマネージャー」→「ツール」から「DFSの管理」を選択する。DFSの管理の左ペインの「レプリケーション」を右クリックし、「新しいレプリケーション グループの作成」を選択する。新しいレプリケーション グループ ウィザードが立ち上がるので、以下のように設定する。なお、一番最初に選ぶレプリケーション グループは、「汎用」と「データ収集用」とあるが、単純な2台のレプリケーションであれば、「データ収集用」を選べばよいらしい。
※「汎用」でできることは、今回は検証しておらず不明
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・レプリケーション グループの種類:データ収集用
・レプリケーション グループの名前:任意
・ドメイン :所属しているドメイン
・ブランチ サーバー :コピー元のサーバーホスト名
・レプリケート フォルダー :コピー元のフォルダーのパス
・ハブ サーバー :コピー先のサーバーホスト名
・ターゲット フォルダー :コピー先のフォルダーのパス
・スケジュール :継続的にレプリケートする
・帯域幅 :最大
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以上を適切に設定すると、レプリケーション グループの作成に成功する画面が表示される。
3. コピー先を読み取り専用にする
今回は一方行のレプリケーションとしたいのだが、DFS-Rは厳密には一方行の同期という設定は存在しないようだ。その代わりに、コピー先を読み取り専用とすることで、同等の機能を実現することが可能となる。作成したレプリケーション グループを選択し、「メンバーシップ」タブにて、コピー先のフォルダーを右クリックし、「読み取り専用にする」を選択するだけでよい。
読み取り専用にした後、試しにコピー先のフォルダーに新しいフォルダーを作成しようとすると、以下の通りアクセス拒否されることがわかる。当たり前だが、「続行」ボタンを押してもアクセス拒否がされ、コピー先のフォルダーの変更ができないようになっている。
なお、読み取り専用の動作は、結局NTFSのアクセス権と同様の設定で制御しているようで、もし設定時にアクセスできるユーザーでログインしている場合は、一度ログオフしないと設定が反映されないので注意しよう。
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