2017年8月18日金曜日

Xubuntu 16.04にxrdpを使ってRDPでリモートデスクトップ接続をする

LinuxをデスクトップPCとして使いたいと思いXubuntuを使ってみることにした。なぜXubuntuを選択したかというと、Ubuntuの標準デスクトップ環境であるUnityが個人的に使いづらかったというのが理由となる。

Linuxに対してリモートデスクトップ接続する場合は、VNCを使うのが昔は一般的だったが、今ではWindowsのRDP (Remote Desktop Protocol)によるリモートデスクトップ接続も簡単にできるようになったので、その方法を記載する。

xrdpのインストール

apt-getを使ってxrdpをインストールするだけで、簡単にRDPでリモートデスクトップ接続できるLinuxができあがる。

# apt-get install xrdp
------------------------------
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下の追加パッケージがインストールされます:
  vnc4server xbase-clients
提案パッケージ:
  vnc-java x11-xfs-utils
以下のパッケージが新たにインストールされます:
  vnc4server xbase-clients xrdp
アップグレード: 0 個、新規インストール: 3 個、削除: 0 個、保留: 3 個。

~(中略)~

xrdp (0.6.1-2) を設定しています ...
systemd (229-4ubuntu19) のトリガを処理しています ...
ureadahead (0.100.0-19) のトリガを処理しています ...
------------------------------

試しに、Windowsマシンから「リモートデスクトップ接続」を使ってXubuntuにRDP接続をしてみる。いつもと違う警告が表示されるものの、特に問題なく接続できた。

ちなみにバージョンを確認すると、0.6系となっており、最新版は0.9系であるため、古いバージョンとなっている。

# xrdp --version
------------------------------
xrdp: A Remote Desktop Protocol server.
Copyright (C) Jay Sorg 2004-2011
See http://xrdp.sourceforge.net for more information.
Version 0.6.1   ←★バージョンが古い
------------------------------

最新版をインストールするには以下URLのスクリプトを使ってコンパイルしてインストールするらしいのだが、コンパイルが途中で失敗するため頓挫した。

・日本xrdpユーザ会 - X11RDP-o-Matic
https://xrdp.vmeta.jp/X11RDP-o-Matic

キーボード配列を日本語配列で認識させる

xrdpでログインして、ターミナルなどを開いて「shift+2」などを押すとわかるが、「"」ではなく「@」と表示されてしまう。これは、キーボード配列を英語配列で認識してしまっていることが原因のようだ。このままでは漢字変換もできない状態となるため、修正を行う。

日本語配列に変更する場合は、まず、以下URLから「km-0411.ini」というファイルをダウンロードする。

・日本xrdpユーザ会 - キー配列について
https://xrdp.vmeta.jp/%E3%82%AD%E3%83%BC%E9%85%8D%E5%88%97%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6

ダウンロードしたファイルを/etc/xrdp直下に配置する。

# cd /etc/xrdp
# ls -l
------------------------------
合計 100
-rw-r--r-- 1 xrdp xrdp 8756 10月 26  2014 km-0407.ini
-rw-r--r-- 1 xrdp xrdp 8655 10月 26  2014 km-0409.ini
-rw-r--r-- 1 xrdp xrdp 8744 10月 26  2014 km-040c.ini
-rw-r--r-- 1 xrdp xrdp 8732 10月 26  2014 km-0410.ini
-rw-r--r-- 1 root root 8703  8月 14 15:40 km-0411.ini   ←★これを配置
-rw-r--r-- 1 xrdp xrdp 9169 10月 26  2014 km-0419.ini

~(以下略)~
------------------------------

他ファイルとオーナーを合わせた後、別名でシンボリックリンクを張る。

# cd /etc/xrdp
# chown xrdp:xrdp km-0411.ini
# ln -s km-0411.ini km-e0200411.ini
# ln -s km-0411.ini km-e0010411.ini

最後にxrdpを再起動して反映させれば完了。

# systemctl restart xrdp

ターミナルでTAB補完を使えるようにする

xrdpでログインし、ターミナルを開いてコマンドのTAB補完を試みると、なぜか動作せず、ウィンドウの切り替え動作をしてしまう事象が発生した。

対処方法は、ホームディレクトリ~/.config/xfce4/xfconf/xfce-perchannel-xmlのファイルを以下の通り修正する。

------------------------------
修正前:       <property name="&lt;Super&gt;Tab" type="string" value="switch_window_key"/>
修正後:       <property name="&lt;Super&gt;Tab" type="empty"/>
------------------------------

実際に接続してみる

Windowsのリモートデスクトップ接続を使って、xrdpをインストールしたLinuxのIPアドレスに接続すると、以下のようなログイン画面が表示されるので、ユーザーとパスワードを入力してログインする。


以下の通り、XubuntuのXfceのデスクトップ環境が表示された。


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