2021年12月11日土曜日

PowerShell 7.2をWindowsとLinuxにインストールする手順

PowerShell 7.2が2021/11/8にリリースされた。

PowerShell 7.2はWindowsだけでなく各種Linuxディストリビューションにおいても利用できるようなので、早速インストールしてみることにした。

本記事では、PowerShell 7.2をWindows ServerとLinux (RHEL) にインストールする手順を記載する。

環境

導入環境は以下の通りとなる。RHELについては、7と8両方でインストール確認をしている。

  • Windows Server 2019
  • RHEL 8.3
  • RHEL 7.6

Windowsへのインストール

1. MSIのインストーラをダウンロード

以下公式のGitHubからrpmをダウンロードする。ダウンロード対象のファイルはPowerShell-7.2.0-win-x64.msiとなる。

2. インストーラを起動しインストールを実施

ダウンロードしたMSIファイルをダブルクリックするとインストールウィザードが起動する。インストールウィザードでは、以下のようなPowerShellをモチーフにしたヒーローが表示される。

インストールウィザードではデフォルトの設定を選択すれば問題ないだろう。デフォルトの設定を選択することで、Windows Update時にPowerShell 7.2のアップデートの確認ができるようになる。

なお、インストールウィザードに表示されるPowerShellヒーローの活躍は、Microsoftより公開されている「Nanoman - Server of realm」というアメコミで確認できる。ぜひ読んでおこう!

3. PowerShell 7.2のコンソールを起動

PowerShell 7.2は通常のOSにインストールされているコンソールとは別に用意がされている。プログラムメニューでは「PowerShell 7」という名前となっているで、そちらを選択しコンソールを起動してみよう。

コンソールを起動すると、いつもの青い画面ではなく黒い画面のコンソールが起動する。試しに$PSVersionTableにてバージョンを確認してみると以下の通り7.2となっていることがわかる。

なお、通常のPowerShell (Windows Server 2019の場合は、バージョン5.1) は、引き続き利用することができる。

以上でWindows環境へのPowerShell 7.2の導入は完了となる。

RHELへのインストール

1. rpmをダウンロード

以下公式のGitHubからrpmをダウンロードする。ダウンロード対象のファイルはpowershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpmとなる。

図14

2. rpmをインストール

PowerShellは特に依存関係なくインストールすることができる。

# rpm -ivh powershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpm
警告: powershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpm: ヘッダー V4 RSA/SHA256 Signature、鍵 ID be1229cf: NOKEY
Verifying...                          ################################# [100%]
準備しています...              ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
   1:powershell-lts-7.2.0-1.rh        ################################# [100%]

3. PowerShellにシェルを変更

PowerShellへのシェル変更はpwshコマンドにて行う。試しに$PSVersionTableにてバージョンを確認してみると以下の通り7.2となっていることがわかる。

# pwsh
PowerShell 7.2.0
Copyright (c) Microsoft Corporation.

https://aka.ms/powershell
Type 'help' to get help.

PS /root> $PSVersionTable

Name                           Value
----                           -----
PSVersion                      7.2.0
PSEdition                      Core
GitCommitId                    7.2.0
OS                             Linux 3.10.0-957.48.1.el7.x86_64 #1 SMP Fri Mar 6 14:14:26 EST 2020
Platform                       Unix
PSCompatibleVersions           {1.0, 2.0, 3.0, 4.0…}
PSRemotingProtocolVersion      2.3
SerializationVersion           1.1.0.1
WSManStackVersion              3.0

シェルを変更せず、直接コマンドを実行する場合は-cオプションを用いる。

# pwsh -c "Get-Date"

2021年11月21日日曜日 15:29:19

.ps1ファイルを読み込ませて実行させる場合は、-fオプションを用いる。

# cat test.ps1
Get-Date
# pwsh -f test.ps1

2021年11月21日日曜日 15:31:37

以上でRHEL環境へのPowerShell 7.2の導入は完了となる。

参考

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