PowerShell 7.2が2021/11/8にリリースされた。
PowerShell 7.2はWindowsだけでなく各種Linuxディストリビューションにおいても利用できるようなので、早速インストールしてみることにした。
本記事では、PowerShell 7.2をWindows ServerとLinux (RHEL) にインストールする手順を記載する。
環境
導入環境は以下の通りとなる。RHELについては、7と8両方でインストール確認をしている。
- Windows Server 2019
- RHEL 8.3
- RHEL 7.6
Windowsへのインストール
1. MSIのインストーラをダウンロード
以下公式のGitHubからrpmをダウンロードする。ダウンロード対象のファイルはPowerShell-7.2.0-win-x64.msi
となる。
2. インストーラを起動しインストールを実施
ダウンロードしたMSIファイルをダブルクリックするとインストールウィザードが起動する。インストールウィザードでは、以下のようなPowerShellをモチーフにしたヒーローが表示される。
インストールウィザードではデフォルトの設定を選択すれば問題ないだろう。デフォルトの設定を選択することで、Windows Update時にPowerShell 7.2のアップデートの確認ができるようになる。
なお、インストールウィザードに表示されるPowerShellヒーローの活躍は、Microsoftより公開されている「Nanoman - Server of realm」というアメコミで確認できる。ぜひ読んでおこう!
3. PowerShell 7.2のコンソールを起動
PowerShell 7.2は通常のOSにインストールされているコンソールとは別に用意がされている。プログラムメニューでは「PowerShell 7」という名前となっているで、そちらを選択しコンソールを起動してみよう。
コンソールを起動すると、いつもの青い画面ではなく黒い画面のコンソールが起動する。試しに$PSVersionTable
にてバージョンを確認してみると以下の通り7.2となっていることがわかる。
なお、通常のPowerShell (Windows Server 2019の場合は、バージョン5.1) は、引き続き利用することができる。
以上でWindows環境へのPowerShell 7.2の導入は完了となる。
RHELへのインストール
1. rpmをダウンロード
以下公式のGitHubからrpmをダウンロードする。ダウンロード対象のファイルはpowershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpm
となる。
図14
2. rpmをインストール
PowerShellは特に依存関係なくインストールすることができる。
# rpm -ivh powershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpm
警告: powershell-lts-7.2.0-1.rh.x86_64.rpm: ヘッダー V4 RSA/SHA256 Signature、鍵 ID be1229cf: NOKEY
Verifying... ################################# [100%]
準備しています... ################################# [100%]
更新中 / インストール中...
1:powershell-lts-7.2.0-1.rh ################################# [100%]
3. PowerShellにシェルを変更
PowerShellへのシェル変更はpwsh
コマンドにて行う。試しに$PSVersionTable
にてバージョンを確認してみると以下の通り7.2となっていることがわかる。
# pwsh
PowerShell 7.2.0
Copyright (c) Microsoft Corporation.
https://aka.ms/powershell
Type 'help' to get help.
PS /root> $PSVersionTable
Name Value
---- -----
PSVersion 7.2.0
PSEdition Core
GitCommitId 7.2.0
OS Linux 3.10.0-957.48.1.el7.x86_64 #1 SMP Fri Mar 6 14:14:26 EST 2020
Platform Unix
PSCompatibleVersions {1.0, 2.0, 3.0, 4.0…}
PSRemotingProtocolVersion 2.3
SerializationVersion 1.1.0.1
WSManStackVersion 3.0
シェルを変更せず、直接コマンドを実行する場合は-c
オプションを用いる。
# pwsh -c "Get-Date"
2021年11月21日日曜日 15:29:19
.ps1
ファイルを読み込ませて実行させる場合は、-f
オプションを用いる。
# cat test.ps1
Get-Date
# pwsh -f test.ps1
2021年11月21日日曜日 15:31:37
以上でRHEL環境へのPowerShell 7.2の導入は完了となる。
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