2020年6月21日日曜日

Ubuntu 20.04のGoogle Chromeで、プロキシ経由でインターネット接続できなくなった場合の対処手順

Ubuntuをメインのデスクトップ環境として、日々使うようにしているのだが、ある日突然Google Chromeにプロキシ設定が適用されなくなり、インターネット閲覧ができなくなる事象が発生した。本件の解消方法について、簡単ではあるが記載する。

環境

  • Ubuntu 20.04 LTS

Google Chromeをプロキシ経由で接続できるようにする手順

CLIでGoogle Chromeを起動する際にプロキシ設定を行う

Google Chromeを実行する際に、--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"のオプションを付与することで、プロキシ設定を行った上でGoogle Chromeを起動することができる。

$ /usr/bin/google-chrome-stable --proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>" &

しかし、毎回ターミナルからコマンドを実行するのも手間がかかるので、次にGUIのアプリケーションメニューからGoogle Chromeを起動する際にプロキシ設定がされるように設定を行う。

GUIのアプリケーションメニューの設定を修正する

Ubuntuのアプリケーションメニューの起動オプションに、CLIで実施したのと同様に--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"オプションを付与することで対処する。しかし、Ubuntuのアプリケーションのメニューは、そのままではGUIで編集することができない(おそらく設定ファイルを直接修正すれば対処できるが未検証)ので、アプリケーションメニューの管理ツールである「メニューエディター (MenuLibre)」をインストールする。

$ sudo apt install menulibre -y

インストール後、アプリケーションメニューに「メニューエディター」が追加されているので選択する。

左メニューの「インターネット」→「Google Chrome」を選択する。

「アクション」ボタンを押すと、「新しいウインドウ」と「新しいシークレット ウインドウ」の2つが設定されているので、それぞれの起動コマンドに、--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"のオプションを追加する。私の環境では以下のように設定した。

  • 新しいウインドウ:/usr/bin/google-chrome-stable --proxy-server="192.168.33.23:8080"
  • 新しいシークレット ウインドウ:/usr/bin/google-chrome-stable --incognito --proxy-server="192.168.33.23:8080"

上記設定を実施したのち、左上の「ランチャーを保存」ボタンを押して設定を保存する。

設定後、メニューからGoogle Chromeを起動すると、問題なくプロキシ経由でインターネット接続できるようになった。

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