Ubuntuをメインのデスクトップ環境として、日々使うようにしているのだが、ある日突然Google Chromeにプロキシ設定が適用されなくなり、インターネット閲覧ができなくなる事象が発生した。本件の解消方法について、簡単ではあるが記載する。
環境
- Ubuntu 20.04 LTS
Google Chromeをプロキシ経由で接続できるようにする手順
CLIでGoogle Chromeを起動する際にプロキシ設定を行う
Google Chromeを実行する際に、--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"
のオプションを付与することで、プロキシ設定を行った上でGoogle Chromeを起動することができる。
$ /usr/bin/google-chrome-stable --proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>" &
しかし、毎回ターミナルからコマンドを実行するのも手間がかかるので、次にGUIのアプリケーションメニューからGoogle Chromeを起動する際にプロキシ設定がされるように設定を行う。
GUIのアプリケーションメニューの設定を修正する
Ubuntuのアプリケーションメニューの起動オプションに、CLIで実施したのと同様に--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"
オプションを付与することで対処する。しかし、Ubuntuのアプリケーションのメニューは、そのままではGUIで編集することができない(おそらく設定ファイルを直接修正すれば対処できるが未検証)ので、アプリケーションメニューの管理ツールである「メニューエディター (MenuLibre)」をインストールする。
$ sudo apt install menulibre -y
インストール後、アプリケーションメニューに「メニューエディター」が追加されているので選択する。
左メニューの「インターネット」→「Google Chrome」を選択する。
「アクション」ボタンを押すと、「新しいウインドウ」と「新しいシークレット ウインドウ」の2つが設定されているので、それぞれの起動コマンドに、--proxy-server="<Proxy IP Address>:<Proxy Port>"
のオプションを追加する。私の環境では以下のように設定した。
- 新しいウインドウ:
/usr/bin/google-chrome-stable --proxy-server="192.168.33.23:8080"
- 新しいシークレット ウインドウ:
/usr/bin/google-chrome-stable --incognito --proxy-server="192.168.33.23:8080"
上記設定を実施したのち、左上の「ランチャーを保存」ボタンを押して設定を保存する。
設定後、メニューからGoogle Chromeを起動すると、問題なくプロキシ経由でインターネット接続できるようになった。
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