2017年2月11日土曜日

Cisco Catalystスイッチのインターフェースのリンクダウンを検知するまでの遅延時間の設定

スイッチのインターフェースがリンクダウンしてから、実際にリンクダウンを検知する(ログに表示される・SNMP Trapが飛ぶ)まで、少し時間に差異があることがわかった、というお話。

リンクダウンの検知を遅延させる理由は、リンクダウン・アップが短時間に何度も繰り返されるような場合に、大量検知することによる処理の増加を抑えるためのようだ。というわけでCisco Catalystスイッチで該当する設定を調べてみた。

link debounceとcarrier-delay

遅延設定はlink debounceとcarrier-delayの2つのパラメータで設定される。どちらも似たような設定となっているが、違いはおそらく以下のようである。

------------------------------
リンクダウン
 ↓ ←link debounceの遅延時間(Firmwareで動作)
 ↓ ←carrier-delayの遅延時間(Softwareで動作)
リンクダウンを検知
------------------------------

それぞれの設定項目を以下に記載する。

【link debounce】

インターフェース毎に設定される。インターフェースのリンクダウン(リンクアップを除く)の通知の遅延時間。この遅延時間以内にリンクアップを検知した場合は、リンクダウンの通知を行わない。短時間のリンクダウンの検知による不要なスイッチ動作を抑止することを目的とする。

デフォルトはdisableのようだが、disableでも遅延はかかるようで、以下の表の通りとなる(Ciscoのページから抜粋)。

Port Type
Debounce Timer Disabled
Debounce Timer Enabled
10BASE-FL ports
300 milliseconds
3100 milliseconds
10/100BASE-TX ports
300 milliseconds
3100 milliseconds
100BASE-FX ports
300 milliseconds
3100 milliseconds
10/100/1000BASE-TX ports
300 milliseconds
3100 milliseconds
1000BASE-TX ports
300 milliseconds
3100 milliseconds
Fiber Gigabit ports
10 milliseconds
100 milliseconds
10-Gigabit ports except WS-X6501-10GEX4 and WS-X6502-10GE
10 milliseconds
100 milliseconds
WS-X6501-10GEX4 and WS-X6502-10GE 10-Gigabit ports
1000 milliseconds
3100 milliseconds


・Cisco IOS Interface and Hardware Component Command Reference - link debounce
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/ios-xml/ios/interface/command/ir-cr-book/ir-l1.html#wp1766490589

【carrier-delay】

インターフェース毎に設定される。リンク状態の変化(リンクダウン・アップ)を検知するまでの遅延時間。フラッピング(短時間でのリンクダウン・アップの繰り返し)発生時のスイッチ負荷軽減を目的とした設定。

例えば2秒と設定している場合は、1秒以内のリンクダウン、アップであればリンク状態に変化がないものとする。

デフォルトで2秒で設定されている。

・Cisco IOS Interface and Hardware Component Command Reference - carrier-delay
http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/ios-xml/ios/interface/command/ir-cr-book/ir-c1.html#wp2997457714

参考

・Daniels Networking Blog - Detecting Network Failure
http://lostintransit.se/2013/09/26/detecting-network-failure/