★以前の記事はこちら↓
Shuttle DS81を買ってESXi 6.0をインストールした話① (組み立て~起動まで)
Shuttle DS81を買ってESXi 6.0をインストールした話② (ESXi Custom Image作成~インストール完了まで)
様々な検証をしていく中で仮想マシンの数が増加しており、また、Core i3-4170は物理コア数が2個しかなく、性能が不足する場面が多く発生するようになってきた。そこで、2年半ぶりにPCを新調することにした。
前回は省スペースでコストを抑えるコンセプトでPCを組み立てた。しかし、今となっては検証用PCが非常に重要なものになっていることから、今回はもう少しお金をかけて良いものを作るというコンセプトで組み立てることにした。
大まかなコンセプトは以下の通り。
前回は省スペースでコストを抑えるコンセプトでPCを組み立てた。しかし、今となっては検証用PCが非常に重要なものになっていることから、今回はもう少しお金をかけて良いものを作るというコンセプトで組み立てることにした。
大まかなコンセプトは以下の通り。
- PCIeスロットは1つあればよいので、Mini-ITX規格のケース・マザーボードにする
- CPUは物理コア数が6コアに増加している第8世代 (Coffee Lake) のIntel Core i5またはi7にする
- メモリは32GBにする
- ディスクはSSDにする
- 静音重視の電源・ファンにする
選定機器
結果的に選定したパーツは以下の通り。ケースに関しては、かなり高級なDan Cases A4-SFX v3を選定してしまったが、これはもう一目惚れによる購入となる。日本では売っていないので、以下海外サイトにて購入した。
A4-SFX - SFFLAB
https://www.sfflab.com/products/dan_a4-sfx
本体 $225 + 配送料 $10 の合計 $235 となる。問題なければ2週間ほどで配送されてくる。海外サイトだが、クレジットカード払いが問題なくできるので、購入に苦労はしなかった。
CPUはCore i5-8400が最もコストパフォーマンスで優れており、発熱などもCore i7と比較すると低いという情報があったことから採用した。
CPUクーラーや電源は、DAN Casesのサイトで互換性を確認しつつ、静音性の評価が高いものを選んでみた。なお、DAN Cases A4-SFX v3はケース内部のスペースの制約がかなりあるため、必ず互換性リスト (以下URL) を確認して電源やCPUクーラーを選定することをお勧めする。
DAN Cases - Compatibility
https://www.dan-cases.com/dana4_spec.html
電源は、SilverStone SST-ST30SF V2となる。本体ラベルには「SFX-L」と記載されているが、実際はSFX規格の大きさだった。SFX-Lの場合、ケース内のスペースがさらに厳しくなるので、少し慌ててしまった。
CPUクーラーはちょっと高いが静音性を重視して、Noctua NH-L9iを選んだ。CPU付属のCPUクーラーは静音性や冷却性に難があるとのことなので、使用しないことにした。
このCPUクーラーには、CPUグリスも付いてくるので、個別に用意する必要はない。
NoctuaのNT-H1というCPUグリスとなるが、ちょっとWebで調べてみた限りでは悪い評価はなかったので、こだわりがなければ、こちらを利用することで問題はないだろう。
マザーボードは、ASRock H370M-ITX/acとなる。オンボードのイーサネットポートが2つ付いているのでこちらを選定した。2つのポートのチップセットは同一ではなく、以下2種類が搭載され、それぞれのポートを個別に制御しているようだ。
- Intel I219-V (下写真の上側のNIC)
- Intel I211AT (下写真の下側のNIC)
しかし、ESXi 6.7をインストールした際に、Intel I219-VのNICを認識しない事象が発生した。最終的に認識させる方法は見つかったのだが、その件については以下別記事で記載する。
★Intel I219-VのNICを認識させる記事はこちら↓
ESXi 6.7の環境でIntel I219-V (デバイスID:15bc) のNICを認識させる方法
https://tech-mmmm.blogspot.com/2018/08/esxi-67intel-i219-v-id15bc-nic.html
組み立て
それでは組み立てていこう。まずはCPUとCPUクーラーの取り付けを行う。CPUグリスは、昔は可能な限り均等に平らに塗るという風に教わったのだが、最近では割と適当に真ん中に塗っておけばよいらしい。ということで、以下写真のような適当な感じでグリスを塗ってみた。
ケースのクリアランスはそこまで余裕はないので、ケーブル取り回しに苦労した。特にSSD2台に接続するSATAケーブルと電源ケーブルの接続がかなり厳しかった。とはいえ、最終的にすべてのケーブルが接続でき、問題なくケースに収めることができた。
最終的に以下の形で完成した。
ケーブルやSSDの位置に吹き出しを付けると以下のようになる。マザーボードは上下が逆になる形で取り付けられている。
さて、電源ボタンを押してUEFIを起動させてみる。CPUと32GBのメモリが正常に認識できていることを確認できた。
電源を入れてもほとんど音が聞こえないくらい静音性も申し分なく、無事満足のいくPCを自作することができた。
この後、UEFIを最新バージョンにアップデートしたのち、ESXi 6.7をインストールして利用している。以前の検証用PCでは難しかった、複数コアを使うような検証でもサクサク動くので、やはり物理コア数が6コアに増えたことは非常に大きいと感じる。
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